Twitter
YouTube
Instagram
Facebook
注目トピックス
GIMME A BREAK! アメリカンTV字幕翻訳者のひとりごと[連載終了]詳細

Vol. 34 犬語の翻訳機の登場!?

2002年9月6日
またまた暑い日々が続く今日このごろですが、皆さんお元気でお過ごしですか? 私はもうバテバテです。先日も頭がボーッとして仕事にも集中できず、ふらふらとネットの海をさまよっていたところ、おもちゃの通販サイトに流れ着きました。(いい年して、おもちゃ好きの私です。)そこで、とある新製品の紹介記事を見た私はすっかりたまげてしまい、暑さもすっかり忘れて何度も読み直してしまいました。

その新製品とは…な、なんと、「犬語の翻訳機」! その名も「バウリンガル」。うたい文句は「犬の気持ちが分かる新しいコミュニケーションツール」だそうです。犬の鳴き声をコンピューターで解析し、感情を分析してくれるというこの商品は、犬の首輪に着ける小さな「送信マイク」とアンテナつきの本体に分かれています。犬が「ワン!」と鳴くと、マイクが音を拾って本体に送信するという仕組み。数秒間の音声解析後、本体側の液晶画面に「たのしいな!」「もっとあそんで」「ワタシはつよいわよ」「かなしいわ」なんていう言葉が表示されるんだそうです。そのバリエーションは200種類もあるとか。おもちゃにしては、なかなか立派じゃありませんか!?

この商品の音声解析プログラムを作ったのは時々テレビの犯罪捜査の番組などにも登場する「日本音響研究所」という会社。なんだか本格的です。そして、今回発売される機種の仕様にはありませんが、将来的にはコンピューターと連動して、メール機能を付けることも考えているんですって! これが実現すれば、ペットと離れていても鳴き声の解析データを確認できちゃいます。たとえば留守中に泥棒が入ったときも、愛犬から「なんか知らない人が来たワン!」なんてメールが、お出かけ先のあなたの携帯に届いちゃうかもしれないんですよ。こ、これがホントにできたら、すごーい!

さて、犬語解析の精度はどのくらいなんでしょう!? どの程度正確に犬のキモチが分かるのでしょうか。私はいま犬を飼っていませんが、飼っていたら絶対に試してみたい!

そういえば、Vol. 9のエッセイでも書きましたが、100年の新聞に載っていた「21世紀の予測」では、いまごろ「獣語の研究が発達」して、「小学校に獣語科ができる」なんて予想もあったそうです。この人と動物の「コミュニケーションツール」が今後いったいどう発展してゆくのか、興味津々の私です。販売元のタカラでは、その名も「ドリトルプロジェクト」というプロジェクトチームが発足して、これからも動物と人間のコミュニケーションをテーマとした商品を開発していくそうです。

タカラの「バウリンガル」は2002年9月27日発売、価格は14,800円。ワンちゃんを飼われている読者の方、ぜひぜひこのおもちゃの「翻訳機能」をお試しになって、結果を報告してください! お願いします。

バウリンガルに関するサイトはこちら。
//www.takaratoys.co.jp/bowlingual/

このほかにもネットの検索サイトで「バウリンガル」と入力してみると、実際に使ってみた人のレポートなども出てきますよ。ご興味ある人は、探してみてくださいね。 

それではまた!(^o^)丿