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なつかしのアメリカンTVのお話キモサベTV詳細

Vol. 1 キモサベって何だ?

2002年1月18日
西部の荒野で相棒のインディアンのトントと一緒に、悪漢をやっつけるゾロみたいな黒いマスクをかぶり、薄いブルーグレーの騎兵隊のようなユニホームを着て、グランドキャニオンの様な崖のテッペンで白馬にまたがり、馬の前足を高々持ち上げるお決まりのポーズで決める正義の味方、ローン・レンジャーはもちろん知ってますよね!?

相棒のインディアンのトントがローン・レンジャーを呼ぶ時の呼び名が『キモサベ』。どういう意味だかわからないんだけど、当時子供だった僕の耳に面白く響き、今もって頭の奥の方に貼付いて記憶されている単語なんです。近所の2つ年上のトシちゃんと遊ぶ時は、必ず彼がローン・レンジャーで僕が相棒のトント。当然、彼と話す時は、「キモサベ、お菓子屋へいきましょう!」「キモサベ、のど乾いた、ラムネを飲みま しょう!」「キモサベ、もう暗いから家に帰りましょう!」という具合に何十回も言わなければならなかったので、記憶に残っているのは当然といえば当然。

1年くらい前だと思うけど、ローン・レンジャーのフィルムを使っている何かのコマーシャルをTVで見た事がありました。その時に『キモサベ』という言葉がその広告のポイントになっていたと思うのだけど、このコマーシャルのディレクターも多分、僕と同じで後頭部のどこかに『キモサベ』が引っ掛かっていたんじゃないかなぁ。

ローン・レンジャーは保安官でもなく私立探偵でもなかった。黒いマスクをかぶったシェリフなんて、州も許可しなかったと思うし。じゃあ、彼はなんだったのか?当時は別にそこまで気にならなかったし、説明もなかったような気がする。今、想像すると騎兵隊を自己退役したんじゃないかなぁ、インディアンと争うのがイヤで。考えてみると立派ですよね、ローン・レンジャーは。

騎兵隊といえば「名犬リンティンティン」を思い出しました。騎兵犬リンティンティンと騎兵隊に入隊しているちょっと太めの少年兵との物語。番組のオープニングのシーンでは、騎兵隊の整列ラッパがなり、全員が整列し終わるころ、リンティンティンが遅れて少年の隣に整列し舌を出しながら座り、軍曹が少年の前に来て彼のネッカチーフの乱れを直す。少年はテレ笑いをし、リンティンティンに微笑む。子供の頃この番組を見て、シェパードをとても飼いたくなったのを思い出します。白黒番組で日曜日の午前の放映だったかな~と思います。

TVグルーヴ・ドット・コムに、これから不定期にアメリカンTV番組の昔ばなしを少しづつ思い出しながら送ります。次回の『キモサベTV』をよろしく、では『ハイヨーー、シルバー ーー』。