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Vol. 2 『ビーバーちゃん』ってどんな番組?

2002年2月14日
今回はバービー、じゃなくてビーバーちゃんです。

キモサベが子供の頃大好きだった番組の1つが、ビーバーちゃん。ユニバーサルテレビ制作でもちろん白黒番組。

カブスカウトがかぶっているようなキャップとチェックの半袖のシャツ。そしてソバカスと出っ歯がトレードマークのビーバーちゃんことセオドア・クリーバーと、ブルーの瞳が本当にきれいでカッコイイお兄ちゃんのウォリーと両親の4人家族の物語り。

舞台は典型的な1950年代のカリフォルニアの中流家庭で、ビーバーちゃんは小学生、ウォリーはアメリカン・フットボール好きな高校生、お母さんはハウスワイフで、お父さんはサラリーマン。車は確かステイションワゴンも1台もってました。(当時でも、アメリカの家庭のガレージには数台のフルサイズのアメ車がおさまっていた、という印象がキモセベには深く残ってます。)

何話かの物語で、ある正式なディナーパーティーに出席することになっているビーバーちゃんと何人かのクラスメイトは、ネクタイなんてダサイ、カジュアルな格好で行こうぜと学校帰りに堅い約束をするのでした。

何度も納得させようとするお父さんの忠告にも耳も貸さず、クラスメイトとの約束を忠実に守る純粋なビーバーちゃんは、チェックのシャツにジーンズのラフな格好でフォーマルスーツのお父さんの運転する車の助手席に座りパーティー会場に向かうのでした。

ところがどっこい、会場に着くとクラスメイトはビシッと決まった服装でいるじゃありませんか!

そうです、ビーバーちゃん以外のみんなは親の言うことに従い、例の子供同士の約束はどこかへ吹っ飛んでしまったのでした。当然ビーバーちゃんは焦り、お父さんを今にも泣きそうな顔で見上げるのでした。

お父さんは何も言わずビーバーちゃんと暗くなった駐車場に戻り、おもむろにステイションワゴンのリアゲートを開け、ジャケットとネクタイの一式をビーバーちゃんに渡したのでした。はじめて野球のグローブを買ってもらったような最高の笑顔でお父さんを見上げるビーバーちゃんには反抗期はないなと、キモサベは子供心に思いました。

お父さんとステイションワゴンは、梅にうぐいす、朝吉に清二、切ってもきれない関係とキモサベの脳裏に今も焼き付いています。