この秋はヒット作のニオイがしますぞっ!! 

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Vol. 14 ヒット作出現の予感!? 今シーズンの新作ドラマに要注目!!

2005年9月2日
しますします、この秋はヒット作のニオイがしますぞっ!! 

みなさんもご存知の通り、9月はみんなが待ちに待ったテレビ界新シーズン開始の月。お気に入りのドラマの再開(再会?)も去ることながら、新たに始まるドラマのチェックが何よりも楽しみな時期なのだ。テレビ各局は新ドラマのCMを流しまくり、街中を走るバスにもポスターなどが貼られていて、街全体が活気付いてきている今日この頃。そこで今回は、この秋からスタートする“わたくし的イチオシ新作ドラマ”を二つ紹介したいと思う。

【有名映画監督が手がける『Commander In Chief』に大注目!】
まずは、昨年『デスパレートな妻たち』を大ヒットさせ、現在ノリにノリまくっているABCの新作から。

昨年のこのドラマの成功から「ヒットのカギは中年女性にあり!」と踏んだのか、今年もABCは45歳の女性を主人公にしたドラマ『Commander In Chief』をスタートさせる。といっても新作の主人公は、ハウスワイフとは180度異なる立場にいる。なんたって彼女は“アメリカ史上初の女性大統領”なのだから! 

この『Commander In Chief』は、現職大統領の急逝により、急きょその後任をまかされることになった女性副大統領の物語。主人公のアレンは、内外の反発や陰謀策謀に立ち向かいながら、強くたくましく国の政治をきりもりしていくのだった。 

と、ここまで聞いて「なんか似たようなストーリーの映画、昔なかったっけ……」と思ったとしたら、アナタはかなり鋭い! そう、このドラマ、2000年に公開されアカデミー賞にもノミネートされた『ザ・コンテンダー』という映画のプロットと実によく似ているのだ(『ザ・コンテンダー』は、急逝した副大統領の後釜に選ばれた“初の女性副大統領”の就任劇をめぐるサスペンス)。それもそのはず、『Commander In Chief』のディレクターは、『ザ・コンテンダー』の監督・脚本をつとめたロッド・ルーリーなのだから。

もともとルーリーは、緻密で整合性の取れた脚本を書くことと、人間描写の巧みさには定評がある。そんな彼が、わざわざすでに十分な評価を得た『ザ・コンテンダー』と同じようなコンセプトのドラマを撮る理由とは!? 彼には、映画では描ききれなかったことがあるのだろうか? もしかしたら、『Commander In Chief』は『ザ・コンテンダー』とつながった話なのかも……? などなど想像するだけでも、すでに十分楽しませてもらっちゃっている。

【『24』に続くFOXの“企画モノ”ドラマ『REUNION』】
今年の新ドラマの中で、わたしが最も期待しているのが、実はこの『REUNION』!! まだCFや雑誌で紹介されている記事を見たりしただけだけれど、とりあえず「なんか面白そう!」風味に満ち溢れているのだ。 

まず、物語の主な登場人物は6人。彼らは高校時代からの仲良しである男女6人組で、それぞれみんな異なる夢や悩み、家族との確執などを抱えている。で、この6人組が高校を卒業したのが、1986年という設定。そしてドラマ自体は、それから20年たった2005年にみんなが再会したところから始まる(そもそもタイトルの「reunion」とは、同窓会とか再結成といった意味)。その再会の場とは、なんと6人の内の一人の葬式だった……。 

いったいどのような理由で彼/彼女は死んだのか、視聴者には解らない。だが一つだけ確実なことがある。それは、死因が事故や病気ではなく、他殺だということ。そして犯人は、残された5人のうちの一人らしいということ……。 

「えっ、一体全体ナニがあったのさっ?」そんな疑問を残したまま、物語は一気に彼らが高校を卒業した20年前にまでさかのぼる。そうして第一話では1986年の出来事が、つづく第二話では翌年の1987年に起きたことが……というように、以降毎週1エピソードごとに1年ずつの出来事が明らかになっていくというのだ。 

果たして、仲良しだった6人の身に何が起きたのか? 殺されたのは、そして殺したのは誰なのか!? そして一体、何のために……!? それは毎週見ていくなかで、徐々に明かされていくであろう――。 

どうです? ドキドキしません!? 「見たい!!」って思うでしょ!! 「一話たりとも見逃せない!」って思っちゃわなかった! 

ま、そう思わされてしまった時点でFOXの思惑にまんまとはまっちゃったようで悔しくもあるけれど、何はともあれ、新しいことを試みようというその心意気はヨシである。

ということで、なにかと話題性にも事欠かないこの2作品。今からアナタもチェックしておけば、大ヒットした暁には「あ~、そのドラマね。アメリカでの放送開始前から、流行るんじゃないかと思ってたんだ」な~んて、思いっきり通ぶれること間違いなしっ!!

なお全くヒットしなかったとしても、苦情等は一切うけつけませんので、あしからず。