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LA直送!海外ドラマやじうまレポート詳細

Vol.18 行く年来る年 2005年テレビ界イッシューTOP5

2006年1月6日
セレブたちの恋模様や人間関係に、さまざまな変化が見られた2005年。さらに、メディア・テクノロジーの発展により、テレビ番組のあり方にも多くの変化が訪れた2005年。そんな一年の出来事トップ5を、個人的な嗜好と根拠により選定いたしました。どうぞ、ご覧くださいませ!

第5位:デスパレートな妻の正体は、世転換した男だった!?
大ヒットドラマ『デスパレートな妻たち』の出演により、さらに女優としてのキャリアとステータスをアップさせたフェリシティ・ハフマン(リネット役)が、その活躍を変われて映画に変わり役で出演。その役とは、なんと性転換で女性になった男性!?

現在全米で公開中で、ゴールデングローブにもノミネートされている『TRANCEAMERICA』は、一風変わったプロットと、出演者たちの粒ぞろいな演技により非常に高い評価を得ている。

ストーリーは、性転換で女性になった主人公が、長年会っていなかった息子と対面。思春期の息子に自分の秘密を明かすべきかどうかで苦悩した彼女(彼?)は、まずは息子との二人旅を通じて交流を深めていくことにする……というもの。

もともと女優としてのキャリアの長いハフマンではあるが、この難解で自己体験を反映しづらい役どころの機微を見事に表現していると、映画評論家たちも絶賛! もっとも、彼女の名前が“ハーフマン(半分男)”なだけに、はまり役だったかも!?(おそまつさまでした……)

第4位:パフィが全米で大ブーム!?
「日本からやって来たクールでロックな女の子、Ami&Yumiがアメリカで大旋風を巻き起こす!」なんてキャッチフレーズで、全米のアニメ専用チャンネル“cartoon network”で今年から放送が始まった『ハイハイ・パフィー アミユミ』。「日本でも人気下降ぎみなパフィが、なぜ今さらアメリカで???」と、文末にクエスチョンマークが3つくらい付いちゃうほどに懐疑的な見方をしていたのだが、蓋を開けてみればこれがいきなりアニメ番組でNo.1視聴者数を記録!

放送開始放送前後には街中に二人の顔写真をあしらった巨大な看板が出現し、バスのラッピング広告も登場。LAで決行されたライブは上々の盛りあがりを見せ、さらにはゲームソフトにもなるなど、驚きの盛況っぷりなのである。

日本随一のミュージシャン宇多田ヒカルが“Utada”として、正統派路線でアメリカに直球勝負を挑み打ち込まれた一方で、日本が世界に誇るマーケティング市場であるアニメを利用し、ややイロモノ系ではあるが着実に人気票を獲得したパフィ。そういえば、映画『SAYURI』も人気&評価は上々(主役は中国人だけれど)。やはりジャパニーズ・カルチャーがアメリカで勝負するには「アニメ、ゲイシャ」だということでしょうか(嬉しいんだか、悲しいんだか)。

第3位:ジェシカ・シンプソンが離婚へ
MTVのリアリティショーでアツアツ(そしてアホアホ)な夫婦生活っぷりを公開し、世の羨望と失笑を集めていたジェシカ・シンプソンとニック・ラシェイのカップル。2005年にその番組は終了を迎えたが、それと時期を前後して不仲説がささやかれはじめていた。そして年の瀬も迫ってきた11月末に、正式に離婚を発表。せっかくの“ネタ夫婦”の破局に、世間はがっかりぎみな雰囲気である。

ちなみに離婚の原因としては、「ジェシカの浪費癖にニックが嫌気がさした」「ジェシカが浮気しまくっていることがニックにばれた」「ジェシカが夜遊びばかりで、洗濯などの家事を一手に担っていたニックがついにキレた」などなど、いずれもジェシカに対してネガティブなものばかり。今回の一連の離婚騒動で同情を集め、さらには「耐える男」の称号を獲得したニックは、けっこう得したのではないだろうか。 

第2位:iPodでドラマが見られる!
動画の再生が可能になった、最新のiPod。これに伴いApple社はビデオ配信も開始し、NBC、ABC、Sci Fi Channel、USA Networkの各チャンネルの番組をiPodで観ることが可能になった。お値段の方は、1プログラムあたり$1.99(約240円)で、オンエアされた翌日には販売が始まるというコンビニエンスさ。わたしも近所のBEST BUY(アメリカの大手電気チェーン店)のディスプレイを見てみたが、これが素晴らしい画質。画面が小さいのは多少のフラストレーションではあるけれど、CMナシでサクサク見られる快適さと音質の高さで差し引きゼロどころかお釣りがくるくらい。このiPodの出現は、今後“テレビドラマ”の鑑賞法が決定的に変わる転機となりそうだ。

第1位:ジェニファー&ブラピ夫妻がついに破局!
思えば2005年は、この衝撃的な報道で幕を開けた。2004年の年末あたりから夫婦の危機説が流布していたが、新年気分も覚めやらぬ2005年早々に、二人の署名で正式に離婚が発表されたのだった。この時点から現時点までの一年間、アメリカのマスコミは、それはそれは丹念に二人の歩みを追いつづけてきた。

まず、当然世間が最も知りたがったのが、離婚の原因。最も有力視されていた“アンジェリーナ・ジョリー略奪愛”説は、ブラッド・ピットとアンジェリーナがお忍びでケニアへとバケーションに出かけていた姿をパパラッチされたことで、ほぼ定説となった。さらには、映画『ミスター&ミセス・スミス』のプレミアショーで仲むつまじく公の場に姿を現すなど、悪びれた様子もまるでなし。そこで世の論点は「噂の真偽の解明」から「結婚はいつか」へと移行していったのだった。

その間ジェニファー・アニストンは沈黙を守りつづけ、公の場に姿を現すこともなし。芸能誌ではノイローゼ説と、『フレンズ』の共演者であり実生活でも大の親友であるコトニー・コックスとの友情物語ばかりが取りざたされ、ジェニファー本人には全くといってよいほど動きはなかった。そんな彼女も最近では、出演映画の公開に伴いプロモーションのためテレビにも出演。元気な姿を見ることも増えてきたのだが、芸能誌では相変わらず「ジェニファーは未だにブラピのことが忘れられない」「ブラピと違い、新しい恋が見つけられない」など、ローテンションな記事が並ぶ。新しい恋のお相手と噂されているヴィンス・ヴォーンに関しても「ジェニファーにとってヴィンスは、恋人というよりお兄さんのようなもの」と、なんでもかんでもロマンスに発展させたがるゴシップ誌にあるまじき論調。むりくりにでも、「傷心のジェニファー」を貫きたい気配である。

ということで、2006年もこの二人はまだまだ世間の注目を集めていきそうだ。