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LA直送!海外ドラマやじうまレポート詳細

Vol. 2 オリンピック活用CMラッシュ大作戦!!

2004年8月31日
2004年である。夏である。オリンピック・イヤーである。やっぱりこの時期、アメリカのご家庭のテレビに最も多く映し出されているのは、アメリカのユニフォームに身を包んだアスリートであり、星条旗であり、アメリカ選手の活躍を伝えるキャスターの顔なのである。

アメリカにおけるオリンピック中継は、長いことNBCが独占している。NBCにも多くの系列があるので実際には複数のチャンネルで放映されているのだが、いずれにしろNBCにとっては、4年に一度の視聴率書き入れ時。そして、この大漁時期に取り入れた客を逃さぬためにも、スポーツ中継としての正義を犠牲にし、試合や競技をブツ切りにしてまで番宣をバンバン流しまくっているのだ。なんといっても、9月からは新番組が軒並みスタートする。オリンピックは、秋の新シーズンに向けた格好の宣伝チャンス……という訳である。 

ということで、この8月には星条旗と同じくらいの回数で、新ドラマ『Joey』や『LAX』のCMがアメリカのご家庭のテレビに映し出されている。しかもこの両者ともに、物語の舞台はLos Angeles!!LAっ子たちのテンションも、自ずと高くなろうというものだ。

LA馴染みのキャスティングで固め、LAっ子の心をキャッチ!?
『LAX』は、ロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Ariport)を舞台にしたドラマ。対テロ対策といった物々しいものからペットの逃走など、LAの玄関口であるこの空港で日々実際に起きている事件を大小織り交ぜなら、そこで織り成される人間ドラマを描いた作品。へザー・ロックリア演じる滑走路チーフのハーレイと、彼女の上司でありライバルでもあるロジャー(ブレア・アンダーウッド)が、なんやかんや諍いながらも力をあわせて数多の問題を解決していく……という内容のようだ。へザー・ロックリアは、『メルローズ・プレイス』のアマンダ役や、『スピン・シティ』のケイリトン役で活躍した実力派女優。“美人でプライドが高く仕事ができる才女”という役どころの多い彼女だが、今回もどうやらお約束……いやいや、ハマリ役を演じる模様。ちなみに彼女、UCLAを卒業している正真正銘の才媛。出身もロサンゼルスなので、今回のハーレイ役は正に打ってつけ。ちなみにロジャーを演じるブレア・アンダーウッドも、『City of Angels』や『L.A. ロー』に出演するなど、ことTVドラマに関してはLAとの関わりが深い。

『Joey』は、前回のコラムでも取り上げた、この秋最大の話題作。『フレンズ』の人気キャラ、ジョーイが、ハリウッドを舞台に新生活に、仕事に奔走するといった内容だ。NBC的にも一押し作品なだけあってCMも気合が入っており、“LAに来たジョーイが視聴者にLAを紹介する”というシチュエーションでわざわざ取り降ろされている。「LAは、車線もNYと反対側なんだ」と説明しながら左車線を走り、衝突しかけた対向車に向かって「何やってんだ! NYに帰れ!!」と怒鳴るものや、「ハリウッド通りには、多くの著名人の墓があるんだ」と言いながらウォーク・オブ・フェイム(ハリウッド通りに埋め込まれている星型の敷石。著名人の名が刻まれている)を指し示し、無造作に敷石を踏んでいく通行人に「おい、敬意を示せよ!!」と説教(?)するパターンなど、いきなりの“ジョーイギャグ”連発。大いに笑う一方で「おいおい、CMからこんなに出し惜しみなく飛ばしちゃって大丈夫か?」と不安になったりもする。

ということで、4年に一度のオリンピック景気を利用し、ドラマのCMを流しまくるNBC! LAの街中を走るバスにも二つのドラマの巨大広告は張られており、この秋からのテレビドラマ界では、LAがかなり熱いことになりそうだ。

シャーロットがオリンピック会場に出現!
話は少々変わるが、オリンピックを利用したCM活動……ということで、もうひとつ。『Sex and the City』のシャーロットとしてお馴染みのクリスティン・デイヴィスだが、現在彼女は、2012年の五輪のNY招致委員の一員として活躍中。アテネ五輪の際も会場を訪れ、招致に向けての宣伝活動に勤しんでいた。すでに彼女(たち)はドラマの枠を越え、インターナショナルに“NYの顔”として認知されているようだ。ちなみにわたくし、実はアテネ五輪を観戦に行っていたのだが、ニアミスするに留まり惜しくも遭遇はできず。現地で知り合ったボランティアのアメリカ人女性は、「今日、ジムナスティックの会場でクリスティン・デイヴィスに会ったのよ!!」と、興奮気味に教えてくれた。今や五輪は、国威高揚の場にあらず。テレビにかかずらう人間にとって、最大のCMの場だったりするのだ。