Vol.9 『Joey』を120％楽しむための、基礎ＬＡ知識!!

アメリカでの放送日から一年。ついにＷＯＷＯＷでの『フレンズ』放送も大団円を迎えたとのこと。

どうです、皆さん？　今ちょうど一年遅れで、アメリカの『フレンズ』ファンたちが迎えた感動と喪失感に襲われてるんじゃないです？？

しかしっ!!　これまた全米のファンがそうであったように、さみしい想いを明るくブッ飛ばすかのごとく、ジョーイのあの「How you doing?」の声がアメリカは西海岸から聞こえてくる!!　

『フレンズ』のスピンオフドラマ、その名も『ジョーｲ』。長年住み慣れたNYを離れ、エンターテインメントの街、ロサンゼルスでスターへの道を歩む決意をし……たはずなんだが相変わらずのジョーイの奮闘劇を描いた、なごみ系のシットコム。まだまだ、ジョーイの物語は終わらない!!

そして、この『ジョーイ』の魅力を満喫するには、ＬＡという街の特性を知っていることが必要不可欠!!　ということで今回は、“知っておけば『ジョーイ』が120％楽しめる!!　必須予備ＬＡ知識”をお伝えします。

とにかく車社会!!　
ＬＡの大きな特徴は、車以外の交通手段がほとんど無いということ。バスやメトロもあるにはあるが、非常に不便。しかもＬＡは非常に広い街なので、車以外ではたどり着けない場所（近くに電車の駅やバス停が無い）も少なくないのだ。ドラマ中にもしばしば交通渋滞ネタが出てくるが、ＬＡにとって通勤時間の交通渋滞は非常に大きな、そして誰もが抱えている社会問題なのだ。

さらにＬＡ（アメリカ）には、ナンバープレートに関する非常に面白い特徴がある。ナンバープレートは通常、アルファベットと数字の組み合わせで形成されるが、お金を払えば自分の好きなナンバーを買うことができるのだ。なので、ナンバープレートを自分の名前やニックネームなどにしている人も少なくない。このあたりのネタも、ドラマの中に登場するはずだ。

ちなみにＬＡも、他のアメリカの都市と同様、車は右側通行。昨年の夏ごろに放送されていた『ジョーイ』の番宣では、ジョーイが左車線を走り「LAでは車の走る向きもNYとは逆なんだ」と解説。対向車とぶつかりそうになって「何やってんだ!!　NYに帰れ!!」と声を裏返らせて絶叫する……なんてものがあったが、コレ、もちろんジョーイのオチャメな勘違いです。

ビバリーヒルズ～ハリウッド通りのラインはエンターテイメントイベントのメッカ!!
さすがは映画の街なだけあって、映画やテレビ関連のイベントはひっきりなしに開催される。しかもその大半は、ビバリーヒルズからハリウッド通りにかけた５㎞程度の範囲内で全て行われるのだった。多くの有名人もビバリーヒルズに住んでおり、なんとキアヌ・リーブスとレオナルド・ディカプリオに至っては、お隣さん!!　そのわりには、全くといってよいほど有名人を見かけることがないのも、LAの現実。でも、セレブが乗っているであろう乗用車３台分くらいの長さがある、ガラス真っ黒なリムジンはしょっちゅう見かける……それが映画の街、ロス・アンゼルス!!　

ちなみにドラマの撮影現場は、街中で見ること多々。特に多いのがダウンタウン、サンタモニカ、ビバリーヒルズ周辺。わたしはこの１年で、『エイリアス』の撮影現場を３度程目撃した。

このあたりの情報を念頭に入れておけば、あなたも『ジョーイ』＆LA通!!　初回の放送を見終えたころには、ナンパ成功率も90％を超えていることだろう!!

『フレンズ』終了から、約１年。その他の面々は…？
ジョーイの話題に触れたところで、他の『フレンズ』メンバーの動向を少々。

まずはロス役のデビッド・シュワイマーだが、『ジョーイ』の５話＆13話をプロデュース。今後も機会があれば行っていくという。ジョーイの、そしてマット・ルブランクの魅力を知り尽くしたデビッドの演出に要注目!!

モニカ役のコトニー・コックスだが、こちらはいくつかの映画への出演がすでに決定。最も近いところでは、『The Longest Yard』（全米５月公開）という、刑務所内のアメリカンフットボールをテーマにした映画に出演する。コートニーの役どころ事態はチョイ役だが、それでも映画館内で流れる予告編に堂々登場！　その知名度と人気を見せ付けている。

ジェニファー・アニストンは、ついに夫のブラッド・ピットとの離婚を正式に申請。名前も旧姓に戻すとのこと。

フィービー役のリサ・クドローは、HBOで放映されるシットコム“come back”（落ちぶれたコメディ女優が復活を目指す物語）の主演出演が正式に決定。現在撮影中とのことだ。ちなみにリサとコートニーがそろって出席したエイズ患者救済のチャリティーイベントにて、二人が仲良く話している姿が見られた。しかもそのときコートニーが着ていたスーツは、ジェニファーから借りたものだとのこと。ドラマが終わった現在も、３人の友情は健在のようだ。

そしてチャンドラーのマシュー・ペリーだが…こちらは最近、あまり良いカタチでは話題にのぼらない。『フレンズ』終了直後は、ポーカー大会への出演、人気メディカルTVドラマ『Scrubs』へのゲスト出演、またテニスのテャリティ大会に出場するなど精力的に活動していたが、その後は喪失感に襲われ仕事への意欲が出ず、薬（合法のもの）に依存するようになっていたとのこと。そして２月には、意識不明に陥るほどの激しい服作用に襲われ、病院に緊急収容。数日で退院したが、かつて克服したはずの“悪癖”がまた出てしまったようだ。

大きな変化を乗り越え新たなスタートを切ることを決意した“ジョーイ”同様、マシュー・ペリーにも、今の苦境を乗り越え復活することを期待せずにはいられない。

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