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海外ドラマ・スター True Story~海ドラ・セレブの人生はドラマティック!~詳細

Vol.31 『ER』アビーの母親、マギー役 サリー・フィールド

2007年3月15日
『ER 緊急救命室』で複雑な幼年期を経て看護士、そして医者へと大きく成長したアビー。彼女が憎み、そして愛する母親役を見事に演じているのがアカデミー賞を2回も受賞している大女優サリー・フィールドです。今回はアビーの母親マギー・ワイゼンスキー役を演じたハリウッドスター、サリー・フィールドをご紹介します。

義理の父親はターザン
サリーは1946年11月6日カルフォルニア州パサデナ市で軍人だった父親とB級映画に出演していた母親との間に生まれました。しかし両親は彼女が5歳のときに離婚。母親はその後『ターザン』シリーズで有名な俳優でスタントマンのジャック・マホニーと再婚しており、サリーは義父ジャックに育てられました。

サリーが女優としてデビューしたのは19歳の時。テレビドラマ『ギジェットは15歳』が最初の仕事でした。このドラマは父娘の絆とサーフィンをテーマにした青春映画『ギジェット』をドラマ化したもので、サリーは可愛らしいサーファーとしてゲスト出演したです。これをきっかけに、その頃人気の高かったドラマに立て続けにゲスト出演するようになり、シットコム『いたずら天使』で見事主役シスター・バートリルを得たのです。

空を飛べるチャーミングな修道尼を演じ、歌手デビューまで果たしたサリーの名前は全米に知られるようになり、次々と役がオファーされるようになります。学生時代はジョークを連発しクラスの人気者だった彼女。出世作がシットコムだったこともあり、コメディをこなせる役者として非常に重宝がられたのだとか。

しかし、シリアスなドラマのオファーは一向に入ってこず、サリーは次第にスランプを感じるようになっていったのです。

多重人格者役が評判に
喜劇女優から誰もが認める演技派大女優になるには、さらに演技力を身につけるしか道がない、と考えたサリーはメソッド演技を確立した名演出家のリー・ストラスバーグから演劇を学ぶことを決心。そして、念願のシリアスドラマ(ミニTVドラマ)『Sybil』で実在する多重人格症の患者の役を手に入れることができたのです。

『Sybil』で迫力ある演技を見せ付けたサリーは1977年度のエミー賞を受賞します。そして、これまで彼女に付きまとっていた「コメディ女優」から脱皮することに成功し、映画界にも大きく進出。

1979年に『ノーマ・レイ』で、1984年にも『プレイス・イン・ザ・ハート』でアカデミー主演女優賞を受賞し、ハリウッドスターの座を不動のものとしたのでした。

2度の離婚
サリーは女優デビュー後、まもなく最初の結婚をしています。結婚生活は7年続き、息子を二人もうけたものの1975年に離婚。そして、1984年に映画『テキサス・レンジャー』などを手掛けている監督のアラン・グライスマンと再婚し、彼女にとって三人目の息子を儲けるものの9年後に離婚してしまいました。

2回の結婚の間には、『ブギーナイツ』などに出演している俳優バート・レイノルズとも交際していましたが、何度もプロポーズされたもののサリーがYESとは答えことはなく破局しています。

小柄でニコニコとよく笑うサリーですが、「自分の人生には何かが欠けているように感じる」とよく語っています。2度の離婚が彼女の心に大きな穴をあけてしまったのかもしれません。

『ER』で再びブレイク
90年代は『ミセス・ダウト』『フォレスト・ガンプ/一期一会』などの映画の他、ドラマにもちょこちょこゲスト出演していたサリー。安心して見てられる大女優というイメージが定着しつつあった彼女ですが2000年代に入り『ER』で再びその才能が開花します。

いつも冷めた感じのアビーの精神的に不安定な母親を演じたサリーの、自分の過去を恥じ娘に対して罪悪感を持ちながらも、母娘関係を修復させたいというもがくような必死な演技が視聴者に伝わり高い評判を呼んだのです。そして、この役でサリーは見事エミー賞を受賞したのでした。

2年前に骨粗鬆症と診断されましたが、キャリスタ・フロックハート 主演の新番組『Brothers & Sisters』にもレギュラー出演しており積極的に女優活動を続けているサリー。

今後も演技派女優として活躍し続けることでしょう!