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海外ドラマ・スター True Story~海ドラ・セレブの人生はドラマティック!~詳細

Vol.39 ジョニー・デップ TV俳優から映画俳優への転向

2007年11月2日
ハリウッドを代表するトップスター、ジョニー・デップ。多くの銀幕俳優がそうであるように、ジョニーも長時間拘束される上、固定イメージがつきやすいテレビ・ドラマ出演を15年以上避けています。しかし、彼の才能を開花させブレイクさせたのは青春刑事ドラマ「21 Jump Street」がきっかけだったのです。

今回も、コメディ、アクション、恋愛からホラーまで、何でもこなせるマルチ俳優として有名なジョニー・デップをご紹介します。

FOX唯一のスターだった
「21 Jump Street」が爆発的にヒットしてA級アイドルとなったジョニーと、映画「ダーティ・ダンシング」でブレイクしたジェニファー・グレイのロマンスにメディアは大騒ぎし、連日執拗に彼らを追いかけまわしました。ジョニーは米FOXネットワークに迷惑をかけないよう、相当我慢していたとのことですが、パパラッチにキレそうになったことが多々あったそうです。

当時、ジョニーはFOXにとって唯一のスターであり、ネットワークはドラマのイメージにあったプロモーション的な仕事を彼に強いていました。“麻薬と戦おう!”というキャンペーンでレーガン大統領に会うため、ワシントンに飛んだり、雑誌の撮影のためとんぼ返りで海外に出たりと、スケジュールはどんどんタイトになり、ジョニーいわく「自分を見失いそうになった」ことが度々あったそうです。

プライベートでも仕事でも多大なストレスを抱えるようになったジョニーは、ジェニファーとも上手くいかなくなり破局してしまいます。

常にオン・タイムだったジョニー
1989年3月、ジョニーはバンクーバーのホテルで警察沙汰を起こし、暴力罪で訴えられてしまいます。この頃から、仕事に対する不満をよく口にするようになり、仕事場で他のキャストに愚痴を吐くようにもなりました。しかし撮影には毎日遅れることなく現れ、仕事には決して手を抜かなかったとか。ドラマのスタッフがジョニーを高く評価しているのは、いつでも100%全力を出していたジョニーを間近で見ていたからなのです。

公私共に「いい人」を演じ続けなければならず、ストレスに感じていたジョニーは、忙しいスケジュールをぬって映画「Cry-Baby」に出演。監督のジョン・ウォーターズの才能にほれ込んで出演を決めたとのことですが、青春コメディというジャンルでバッド・ボーイを演じたジョニーに、未知数の才能を感じた人は多く映画は成功しました。

アイドルを脱することができるかもしれない、と自信を取り戻してきたジョニーは、プライベートも順調になってきます。1989年6月にニューヨークで開催された映画「GREAT BALLS OF FIRE」のプレミアで当時まだ17歳だったウィノナ ライダーと出会い一目ぼれ。数ヵ月後、共通の友人にデートをセットアップしてもらい、ハリウッドセレブ御用達シャトー・マーモント・ホテル内の静かなバーで初デートをし、意気投合。交際をスタートさせたのです。

4度目の婚約へ
「遠距離恋愛は恋人の心の距離も離してしまう」と思ったのか、ただただ一緒に居たかったのか、ウィノナはバンクーバーにある「21 Jump Street」の撮影現場に現れるようになります。秋になり、ウィノナが映画「マーメイド」の撮影に入りボストン入りすると、今度はジョニーがオフの時間を利用して頻繁にボストンに飛び、彼女の側にいるようになりました。

そして交際を開始して半年もたたない1990年1月、二人は婚約を発表。ジョニー26歳、ウィノナ18歳という若さで、彼女にぞっこんだったジョニーはハリウッドのサンセット大通りにあるタトゥ・パーラーで、右腕に「Winona for ever」の刺青を彫り永遠の愛を誓ったのでした。

「21 Jump Street」終了・・・舞台を銀幕へ
「21 Jump Street」はシーズン4も順調でしたが、ジョニーはウィノナとの婚約を発表した同時期、ドラマの製作総指揮者に「ドラマが続行しても、自分は契約更新しない」という意思を伝えていました。結局、ドラマは人気絶頂で終了という形をとることになり、ジョニーは内心ホッとしたとのことです。

ドラマ終了後は「自分が本当にやりたいこと、興味をそそられることしかしない」と心に決め、まず「シザーハンズ」に出演。監督を手掛けたティム・バートンの個性溢れる映像センスや作品作りに共感し、主役を演じたものの、TVドラマ時代のファンはあまりの変貌に戸惑いました。しかしプロにその演技が認められ、ゴールデン・グローブ主演男優賞にノミネートされます。

その後も「アリゾナ・ドリーム」「妹の恋人」など、あえてオフ・ビートの作品ばかりを選んで出演していたジョニー。俳優としての才能は磨かれていき、演技派俳優と呼ばれるようになります。しかし、1993年6月、ウィノナと破局。ジョニーは、この別れを「年を重ね成長すると、人間は変わるものだからね」と説明していました。

<次回は銀幕スターとして、そしてファミリーマンとしてのジョニー・デップをご紹介します。お楽しみに!>