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Vol. 5 『フレンズ』の知られざる裏話

2004年12月24日
予定は未定の『フレンズ』
あと数年は高視聴率を稼げたと言われ、未だに番組終了を惜しむ声が多い『フレンズ』。他の人気シットコムのように中だるみがなく、常にトップを走り続けてきたこの番組のファンは世界中におり、皆が世界の中心都市ニューヨーク・マンハッタンに住む男女6人のとりこになっていました。

それぞれが魅力的で個性的な6人ですが、最初の予定ではロス、モニカ、レイチェル、ジョーイの4人が主人公で、フィービーとチャンドラーは脇役として演出されることとなっていたのです。その上、チャンドラーはゲイというキャラクターと決定されていました。しかし、脚本家たちがマシュー・ペリーに出会い、急遽予定を変更し6人を主人公にすることを決めたのです。

また、キャスティング決定前には、レイチェルとロスの長期にわたるオン・オフ恋愛物語は、モニカとジョーイが演じることになっていたのも、面白い裏話ですよね。

演じる女優・俳優から得られるイメージにより、脚本家がストーリーを変更し素晴らしい作品を作り上げる。『フレンズ』はまさに、キャストと制作者が協力し合い、創り上げられた超一流ドラマなのです!

モニカの裏話
米CBS局の人気シットコム『The King of Queens』にレギュラー出演しているリー・レミニをご存知でしょうか。『フレンズ』のファーストシーズン23話目「ベビー誕生!」にリディア役でゲスト出演した女性、と言えばピンとくる人も多いと思いますが、実はリー・レミニはモニカ役のオーディションを受け落ちてしまった経験を持っています。

モニカ役は最初、映画『ジュラシック・パーク3』などに出演していたハリウッド女優ティア・レオーニが演じる予定でした。しかし、彼女はこのオファーを断ってしまいます。

神経質で掃除好きなモニカ役がぴったりのコートニー・コックス・アークエットですが、モニカ役に決定した経緯は、一体どんなものだったのでしょうか。

コートニー・コックス ~パート2~
数千人の応募者の中から、米NBC局『ファミリー・タイズ』マイケル・J・フォックスの彼女ローレン・ミラー役に選ばれたコートニー。

その後ジム・キャリー主演の映画『エース・ベンチュラ』に出演。大ヒットとなった映画の成功を喜んでいた彼女は『フレンズ』のレイチェル役のオーディションを受けないかと薦められます。そしてオーディションを受けたコートニーは、見事レイチェル役をゲットしたのです。

しかし、最初に届いた脚本を読み彼女はすぐに「モニカの方が適している!」と感じ、すぐに脚本家と掛け合いました。見事説得に成功したコートニーは、こうしてモニカ役を手に入れたのです。

ちなみにモニカ役のオーディションを受けないかと誘われていたジェニファー・アニストンは、これを拒否してレイチェル役のオーディションに参加。最終的にレイチェル役を手に入れたのでした。

もし、コートニーがレイチェル役を演じ、ジェニファーがモニカを演じていたら、一体どんな『フレンズ』になっていたでしょう。

CoCoと命名した重大な理由
テレビで活躍している女優・俳優が、映画で成功するのは難しい・・・・・・というジンクスを見事打ち破り、1996年にコートニーが出演した映画『スクリーム』は大ヒット作となります。シリーズ化したこの映画に、コートニーはゲイル役として全作出演しています。

1999年、コートニーは映画『スクリーム』で共演したデイビッド・アークェットと結婚します。夫婦は早く子供が欲しいと公言していましたが、何度も流産するという辛い経験をします。しかし、不妊治療を開始し妊娠。結婚5周年記念にあたる今年6月12日にコートニーの陣痛が始まり、翌日待望の赤ん坊を無事出産したのです。40歳で初産という高年齢出産だったコートニーですが、産後の肥立ちは良く、現在もエネルギッシュに芸能活動を続けています。

ちなみに、コートニーが出産した女の子の命名に関して、実はひと悶着ありました。母親と全く同じ名前を命名するアメリカ南部の慣わしからコートニー・コックスと名付けたいコートニーに対して、ユダヤ教では生存する人の名前をつけてはならないと、ユダヤの血が混じっているデイビッドが反発。最終的に、コートニーの母親のニックネームであった「CoCo(ココ)」で妥協することで落ち着いたのでした。ちなみに、この「CoCo」は「Courtney Cox」からきているんだとか。可愛らしい名前ですよね。

女性にも男性にも大人気
『フレンズ』のキャストの中で、唯一エミー賞にノミネートされなかったコートニーですが、TVスター・ベスト・ドレス賞に輝いたりと、ファッション・アイコン的存在でいます。また、男性誌がセクシーな女性という特集を組めば、必ず名前があがるコートニー。年齢を重ねるごとに魅力が増していく、そんなコートニーの次なるプロジェクトに大いに期待したいですよね!

<次回に続きます。お楽しみに!!>