Vol.51 「ザット ’70s ショー」“最後まで対照的だった”アシュトンとトーファー

今年9月から、あの「Heroes/ヒーローズ」のマシ・オカも通っていたハーバード・ウェストレイク高校のフットボール部準コーチとして活動をはじめたアシュトン・カッチャーが、先日、SNS「Myspace」に近状をアップし、「最初はチームが自分のアドバイスなんか無視すると思っていたし、役にたたないのではないかって心配だった」と告白しました。

しかし、チームとの絆は日に日に強くなったそうで、今では「選手たちから多くを学ぶんだ」と選手たちを絶賛!妻で女優のデミ・ムーアは映画撮影で全米を飛び回っており、最近一緒にいる時間が少ないそうですが、お互い情熱を注いでいる現状に大満足しているのだそうです。

今や、映画スター、名監督、名コーチ(?)となったアシュトンですが、彼の原点はやはり「ザット ’70s ショー」!今回で最後になりますが、「ザット ’70s ショー」の裏話をご紹介します。

落ち着いてきた私生活
シーズン7になると、夜な夜なクラブをはしごしてきたアシュトン、ウィルマー・バルデラマ、ダニー・マスターソンは落ち着き、アシュトンはデミと家族ぐるみで交際するようになりました。最初は半身半疑だったメディアも、アシュトンがデミの元夫ブルース・ウィルスにも認められ、デミとブルースの子供たちからも「第二の父親」として扱われるようになり、「かなり真剣なのかもしれない」と報じるようになります。

ダニーはワイルドな女性として知られる女優でモデルのビジョウ・フィリップスとの交際をスタート。お互いが羽目を外しやすい性格のため心配する声もあがりましたが、2人とも真剣交際をしており、2004年から現在にいたるまで交際を続けています。

ミラ・カニスもマコーレー・カルキンと仲むつまじくしており、2002年から現在にいたるまで交際しています。

最後まで対照的だった2人
シーズン7も終わりに近づき、トーファー・グレイスとアシュトンの降板が決定的になると、シーズン8を制作するのか全米が注目するようになりました。そんな中、シーズン7のファイナル・エピソードの撮影最終日がやってきました。

撮影が終わると、アシュトンは号泣し、皆と抱き合い泣き続けていたそうです。自分を育ててくれたドラマ、そして仲間たち。様々な思いがアシュトンの中を駆け巡っていたのでしょう。

しかし、トーファーは撮影が終わり、表舞台に戻ると、さっさと荷物をまとめて帰宅してしまったのです。「ザット ’70s ショー」の撮影所は、トーファーにとって決して居心地のよいものではなく、シーズン7もプロデューサーたちに義理を返す形で出演していたため、未練は全くなかったのでしょう。

制作関係者たちは「2人は最後まで対照的だった」と振り返っていました。

最終シーズン制作へ
大スター2人を一度に失った「ザット ’70s ショー」ですが、プロデューサーはシーズン8の制作を決意します。局も放送することを決定したのですが、やはりエネルギッシュな感じがなくなったというか、ドラマは違うものになっていました。プロデューサーは「それでも、ほかにいい番組もなかったし」と思ったそうです。

この頃、アシュトンは監督やリアリティ番組のプロデューサーとして幅広く活動するようになり、どんどんステップアップしていきました。そして、2005年16歳年上のデミ・ムーアと結婚。式は超極秘だったのですが、「ザット ’70s ショー」で生涯の友となったウィルマー・バルデラマだけは招かれたのだとか。

なお、アシュトンは「ザット ’70s ショー」シーズン8に何話かゲスト出演しており、番組が終わるまで貢献し続けたのでした。

・・・
脚本も素晴らしさはもちろんのこと、パーフェクト・キャスティングだったのが「ザット ’70s ショー」が成功をおさめた鍵だといえるでしょう。70年代が舞台のドラマがこれまで何作も制作されてきており、現在も作り続けられていますが「ザット ’70s ショー」を超える作品は今後も出てこないのではないでしょうか。

最近、人気ドラマのリユニオンやリメイクがブームとなっていますが、あと数年したら「ザット ’70s ショー」のリユニオン話も出るかもしれません。その日が来るのを楽しみにしておきましょう!