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海外ドラマ・スター True Story~海ドラ・セレブの人生はドラマティック!~詳細

Vol.56 「ダイナスティ」セットもファッションもド肝を抜く超豪華版!

2009年4月27日
80年代に社会現象となったメガヒット・ドラマ「ダイナスティ」。ドラマは今回紹介するファッション界だけでなく、赤ん坊の名前にも影響を与えました。リンダ・エバンス演じるクリステルが、80年代にアメリカで生まれや女児に最も多く名づけられた名前となったのです。

リンダ自身も大ブレイクし、1983年に発行した美容本「ビューティー&エクササイズ ブック」はベストセラーになり、多くの女性がリンダのような外見に近づきたいと憧れを抱くようになりました。

今回も語り継がれる巨匠アーロン・スペリングの名作「ダイナスティ」を、ご紹介いたします!

全てがリアル
人気が急上昇した「ダイナスティ」は、シーズン4に入ると1話あたりの制作予算も100万ドル(日本円で約9500万円)に上昇しました。これまで、これほど莫大な予算が組まれるドラマはなく、大きな話題をよんだのですが、実は100万ドルでも足りないくらいだったのだとか。

というのも豪邸に飾られている家具は全て高級アンティークで、女優たちがつけている宝石も全て本物。撮影中に警備員がつくほど高級な宝石を借りていたそうです。また、ドラマに出てくる食べ物も全て本物。キャビアなども偽物ではなく常に本物が用意されていました。

ジョン・フォーサイス演じるブレイク・キャリントンが、リンダ・エバンス演じるクリステルに当時最新型であったベンツ車を贈るシーンがあったのですが、その時チラッと一瞬映った鍵に製作総指揮者のアーロン・スペリングは「ベンツの鍵じゃない!視聴者は絶対に気がつくぞ!」と叫んだほど、細部にわたり本物にこだわり制作していたのです。

ドラマをランクアップさせたノラン・ミラー
「ダイナスティ」制作に大きく貢献した人物として忘れてはならないのがノラン・ミラー。ドラマのコスチュームを担当したファッション・デザイナーです。

ノランは「想像を超えるほどの大富豪の暮らしを描く」というドラマのコンセプトに沿い、男性は一流素材でタキシード、女性はエレガントなオートクチュール・ドレスを中心にデザイン。ドレスは1万8千ドル(日本円で約170万円)するものもあったそうです。

ノランはキャラクターごとにテーマを決めており、リンダは大きめのショルダー・パッドがポイントのドレス、ジョーン・コリンズ演じるアレクシスは細身の身体にフィットしたドレスと帽子がポイントとなっていました。

当時、誰も帽子などかぶっておらず、時代遅れとされていましたが、アレクシスが登場した翌日、ニューヨークを拠点とする高級デパートのサックス・フィフス・アベニューが特設帽子コーナーをもうけたところ、購入者が殺到。ショルダー・パッドもファッションとたちまちファッションとなりました。

ダイナスティのブランドまで登場
80年代のファッションに最も影響を与えたノランは、1983年12月に自身のブランド「ノラン・ミラー」を立ち上げました。ノランが「ダイナスティ」で手がけた衣装を中心に売り出したのですが、これが大ヒット!

ニューヨークの高級デパートにノランの「ダイナスティ」ブランドが入った際、オープニングにはメイン・キャストがプライベート・ジェットで駆けつけ、大勢のファンが殺到しパニック状態となってしまいました。

ドラマがヒットしていることは知っていたキャストたちでしたが、何千人のファンが自分たちの名前を叫びながらフィーバーしている姿を見て初めて「凄いことになっている」と自覚したそうです。

<次回も「ダイナスティ」の撮影秘話をご紹介いたします。お楽しみに!>