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海外ドラマ・スター True Story~海ドラ・セレブの人生はドラマティック!~詳細

Vol.57 「ダイナスティ」の「天使と悪魔」リンダ・エバンスとジョーン・コリンズ

2009年5月26日
「ダイナスティ」の2大スター、リンダ・エバンスとジョーン・コリンズ。2人は、外見も、性格も個性も全てが正反対である「天使と悪魔」を演じたわけですが、どちらもファンから多くの支持を得ました。

リンダ演じるクリスタルは「Good me(よい私)」で、ジョーン演じるアレクシスは「Bad me(わるい私)」として、女性視聴者たちはそれぞれに共感しながらドラマを楽しんでいたそうです。そして、男性視聴者も「守ってあげたい理想の妻」と「小悪魔的魅力にあふれるセクシー美女」として楽しんでいたのだとか。

今回も語り継がれる巨匠アーロン・スペリングの名作「ダイナスティ」を、ご紹介いたします!

50歳で頂点に立ったジョーン
ジョーンがどれだけ人気者だったかというと、当時のアメリカ大統領ロナルド・レーガンと妻のナンシーも大ファンで、なんとホワイトハウスに招いたこともあったほど。招かれたジョーンは「昔、観光客としてホワイトハウスを見たことはあったけど、お招きされる日が来るなんて」と嬉しそうにしていました。

ホワイトハウス訪問後、行われたゴールデングローブでは最優秀テレビ女優賞を受賞。ステージに上がり、トロフィーを受け取ったジョーンは「最後に私が賞をもらったのは1954年。将来有望な若手女優賞だったわ」「時間かかっちゃったけど、最高ね!」と喜びのスピーチで会場をわかせました。

50歳でテレビ界の頂点に立ったジョーンは、女性は何歳になっても魅力的で、セクシーでいられることを証明したのです。ウーマンリブが定着していたアメリカで、その一歩先を行く「何歳になっても、女性は美しくいられる。若い男性を魅了できる」と、女性たちに希望と自信を与える存在が、ジョーンだったのでした。

世界一のドラマに
ウェスト・ハリウッドのとある人気ディスコでは、毎週「ダイナスティ」の放送時間になるとビッグ・スクリーンで上映し、ダンスフロアーの若者たちを大フィーバーさせたそうですが、1984年、シーズン4が終わる頃には「ダイナスティ」は世界中で放送されるようになっていました。

毎週、世界中で1億人の人たちが「ダイナスティ」を見ていたという計算になるそうで、キャストはどこへ行っても熱狂的なファンにかこまれていたのだとか。

タブロイドのレポーターたちは、脚本家やプロデューサーの周りを付きまとい、ゴミ箱を漁ることもあったとか。それほどまでして、読者数を増やすことができる「ダイナスティ」の何かしらのスクープが欲しかったのです。

こんな、プライベートが全くない生活に耐えられなくなったキャストもいました。30歳になったばかりのファロン・キャリントン役のパメラ・スー・マーティンは「我慢できなくなった」「自分を見失いかけた」として、突然プロデューサーのアーロン・スペリングに降板したいと申し出たのです。

アーロンは「驚いたし残念に思ったけど仕方ない」と降板を受け入れました。ジョーンは「ばかみたい!ここを乗り越えないと、もう二度とチャンスは巡ってこないかもしれないのに」と思ったそうですが、それだけジョーンは精神的に強かった、ということなのでしょう。

新キャストがもたらした恐怖
パメラの降板と、シーズン5へ突入するということで、何人かの新キャストが加わりました。「白人のビッチがいるなら、黒人のビッチも必要でしょ」とアーロンにアプローチしたダイアン・キャロルは採用が即決定。

ほかにもビリー・ディ・ウィリアムズら、実力派俳優が番組入りしましたが、何と言っても最大の話題は「20世紀ハリウッド屈指の二枚目俳優」と称されていたロック・ハドソンのゲスト出演契約でした。

「リンダの心を動かす男性、そしてファンがその状況を許せるような、エレガントでクラシック、スマートでダンディーなハンサム・メンは、ロック以外にいなかった」と、クリエーターのエスター・シャピロが、わざわざパリまで行き、出演依頼したというのですから、その期待は凄いものだったのでしょう。

しかし、撮影を進めるうち、ロックが「普通ではない」なことに皆が気付きます。台本が覚えられない、台詞が出てこない、ふらふらしていることも多く、ソファーで休むことも多い。そして、何よりも日に日にげっそりと痩せていったのです。

<次回は「ダイナスティ」ロック・ハドソンの秘密です。お楽しみに!>