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Vol.69 コートニー・コックス:7歳年下の"やんちゃ"な彼と運命の出会い

2010年6月3日
前回分:Vol.68 「コートニー・コックス:最初のブレイク&14歳年上の有名俳優との恋」はこちら

5月中旬過ぎ、米大手TV局が2010-11年の放送スケジュールを次々と発表しました。と同時に、視聴率が低迷している人気ドラマが次々と放送打ち切りとなり、世間を驚かせました。

これまでになくシビアなアメリカのTV界ですが、昨年秋から放送開始となったコートニー・コックス主演の「Cougar Town」は見事!シーズン2の放送が正式に決定!年下男を狙うアラフォー女性のコメディというコンセプトが受け、安定した視聴率を稼ぎ、局からも「まだまだ行ける」とのお墨付きをもらったのです。

今回も全米の女性が憧れる、コートニー・コックスの華麗なキャリアをご紹介します!

「フレンズ」のお手本は「となりのサインフェルド」

1994年、「フレンズ」のモニカ役を手に入れたコートニーは、TV界ではまだ駆け出しの役者ばかりだった共演者5人をまとめて引っ張る、お姉さん的な存在になることを買って出ました。

撮影が始まる前に顔合わせをした時、コートニーは5人に「となりのサインフェルド」にゲスト出演したときのことを話したそうです。「サインフェルドに出たとき、キャスト全員が意見を出し合い、助けあっていた」と語ったコートニーは、続けて「私たちも思ったことは意見として、その場で出すべきよ。上下関係なんて気にせずに。みんなで番組を作るのだから」と提言。

この言葉で5人は盛り上がり、これから作る「フレンズ」について色々な意見を出し合い意気投合。プロデューサーは、たった1日で何年も一緒に過ごしてきたような雰囲気になった6人に驚き、番組のヒットを確信したそうです。

映画スターを超える存在に

「フレンズ」の撮影がスタートし始めた頃、プロデューサーは、6人に対して、空き時間はディレクター部屋でポーカーをして待ってろと命じました。

カードゲームをしながら、仕事だけでなく私的なこと、ムダ話などをし、友情を深めてほしいというのが狙いだったのですが、実はコートニーは大のポーカー嫌い。

25セントというお金をかけることが嫌だったそうなのですが、空き時間ごとにデレクター部屋に向かい、壁際のソファーに座り、話に参加したそうです。6人の性格はバラバラなのですが、このポーカーのおかげで仕事だけでなく私的なことも話せる仲になりました。

1994年秋、NBCの看板シットコム「あなたにムチュー」「となりのサインフェルド」に加わる形でスタートした「フレンズ」は、シーズン1の終わりにはトップ10に入るコメディへと急成長!6人は映画スターを超える人気を誇るようになったのです。

運命の出会い

1996年。コートニーは、とある映画の脚本を読み「すごく変わってる!」と興味を抱きました。その映画のタイトルは「スクリーム」。コメディの要素があるホラー映画で、コートニーは主役ではなくサイド・キャストとして出演することを決めました。

その「スクリーム」で共演したデヴィッド・アークエットと、コートニーはすぐに交際を開始。当時コートニーは32歳で、デヴィッドは25歳。「うんと年上の男性じゃないと付き合えない」「同い年の男性とか、全く興味がない」と公言していたコートニーが、なんと7歳年下のデヴィッドと付き合うようになり、世間を驚かせました。

年下というだけでなく、デヴィッドは、パーティー大好き、お酒もドラッグも大好き、楽しいこと大好き!な青年で、コートニーが持つイメージとは正反対だったからです。

パパラッチされるコートニーからは、「やんちゃな男児を見守るお姉さん」的な雰囲気が出ており、デヴィッドもコートニーもお互いに惹かれあっていることは誰の目からも明らかで、次第に「可愛らしいカップル」として認識されるようになったのでした。

「まず男気を見せて。話はそれからよ」

やんちゃな男性に多いように、デヴィッドも相当なマザコンだったそうなのですが、その母親が乳がん闘病の末になくなった1997年。デヴィッドは、母の死から逃げるように連夜クラブに繰り出し、コカインをきめまくり、とても荒れた生活を送っていました。

コートニーは、そんな彼の行動を責めることなく理解し、できる限り彼をサポートしました。時間が経つにつれ、デヴィッドもコートニーの気持ちに応えたいと思うようになり「男だと証明してやる!」と、いきなりプロポーズを決意。

コートニーは、先を急ごうとするデヴィッドを制し、落ち着いた口調で「まずは男気を見せて。話はそれからよ」と言ったそうです。

この言葉は、筋が通らないことは嫌、というコートニーの性格がとても出ているエピソードとして、語り継がれています。

(次回は、コートニーの結婚&飛躍!をご紹介します。お楽しみに!)