【セレブ・ファッション】Vol.11　エミー賞のファッションチェック　～MAD MEN、グッド・ワイフ編～

アメリカTV界最大のイベント、第63回エミー賞(The 63rd Primetime Emmy Awards)の授賞式がアメリカ現地時間9月18日におこなわれ、ドラマ部門は「MAD MEN マッドメン」が4年連続して作品賞を受賞。強さを見せつける結果となった。

■「MAD MEN」エリザベス・モス

静かだが情熱を秘めたペギー役のエリザベスは、細かなビジューがキラキラと光るヌードカラーのドレスで登場。


Andrew Evans / PR Photos

残念ながら主演女優賞は受賞できなかったが、袖や裾に透け感のあるドレスは、上品かつセクシーで好印象だ。


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エリザベスは、8歳でTV映画に子役デビューし、数多くのTVドラマやコマーシャル、アニメの声役としてキャリアを積んだ。その後、映画「17歳のカルテ」「Virgin」での演技が高く評価され子役のイメージから脱皮。「インベイジョン」「ザ・ホワイトハウス」「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」などの人気ドラマにも出演している。


■「MAD MEN」クリスティーナ・ヘンドリックス

セクシーで謎めいたオフィス・マネージャー、ジョーン・ホールウェイ役を演じているクリスティーナは、自慢のスーパー巨乳を際立たせるように胸元の開いたドレスをセレクト。


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助演女優賞は逃したが、スワロフスキーが輝くシルバーのドレスも肉体も、とにかくゴージャス。

膨張色のため、ウエストや下半身のボリューム感が強調されてしまうのが、少し残念だが、巨乳にしか目がいかない男性陣には気づかれない可能性大である。


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クリスティーナは話題の映画への出演も続々と決まっている。

人気ミュージック海外ドラマ「glee/グリー」のクリス・コルファー自身が脚本を書き、主演するインディー映画「Struck by Lightening」は2012年に公開予定。

また、夫と2人の小さな子供がいるワーキングウーマンが、家庭と仕事を両立させようと奮闘する姿を描く、アリソン・ピアソンのベストセラー小説「ケイト・レディは負け犬じゃない(原題:I Don’t Know How She Does It)」の映画版では、人気海外ドラマ「Sex and the City」のサラ・ジェシカ・パーカーと共演する。

■「MAD MEN」カーラ・ブオノ

ゲスト女優賞にもノミネートされていたカーラは、白地にメタリックなワンショルダーが映える個性的なドレスをチョイス。


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受賞は逃したもののシーズン4のクリスマスエピソードに登場した際も、大きな存在感を示していた。


■「MAD MEN」ランディ・ヘラー

同じくゲスト女優賞にもノミネートされていたランディは、ゆったりとしたシルエットでアシンメトリーなデザインのブールのドレス姿で、ベテランの貫禄を示した。


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年齢と経験を重ねた圧倒的な華やかさは、さすがである。


■「MAD MEN」ジェシカ・パレ

シーズン4で、主人公ドン・ドレーパーの新しい秘書を演じているカナダ人女優のジェシカは、全身にくまなくスワロフスキーが埋め込まれたデコラティブなドレスで登場。


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裾は羽でボリューム感があり、一歩間違えば下品になりがちなドレスだが、シックな色合いで、長身のジェシカに良く似合っている。


■「MAD MEN」キーナン・シプカ

主人公ドン・ドレーパーの娘を演じた子役のキーナンは、少女らしいレトロなワンピース姿で、可憐な印象。


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ハイヒールの足元がぎこちないのも、ご愛嬌だ。

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主演女優賞は、「グッド・ワイフ」のジュリアナ・マルグリースが受賞。大本命と言われていただけに、受賞後の笑顔も輝いていた。

■「グッド・ワイフ」ジュリアナ・マルグリース

ジュリアナは、白く光沢のあるシンプルなドレス姿で登場。上半身に配された透明なドットと、ダウンスタイルの髪型で可愛らしさを演出している。


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「グッド・ワイフ」の悩める母、妻である弁護士アリシア役が好評なジュリアナは、人気海外ドラマ「ER 緊急救命室」の看護婦長キャロル役でもエミー賞に輝いている。


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今では、年収600万ドル(約4億5900万円)の押しも押されぬ人気女優だが、1991年にスティーヴン・セガール主演の映画「アウト・フォー・ジャスティス」の端役で女優デビューしたジュリアナは、1994年からレギュラー出演を始めた「ER」で人気を得るまでは、ほとんど無名だったという。

無名時代には想像もできなかった主演女優賞受賞の快挙。成功のカギは「諦めない精神力」に違いない。


■「グッド・ワイフ」アーチー・パンジャビ

調査スタッフとしてアリシアをサポートするカリンダ役のアーチーは、鮮やかなミントグリーンのドレスでクールにキメた。


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惜しくも助演女優賞の受賞は逃したが、多くの女優が、ヌードカラーや落ち着いたトーンのドレスを選んだため、アーチーはかなり目立っていた。


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胸元や裾にあしらわれたフリルとタイトにまとめたアップヘアのバランスが◎。


■「グッド・ワイフ」クリスティーン・バランスキー

タフなフェミニストでスターン・ロックハート・ガードナー法律事務所の共同経営者でもある弁護士のダイアンを演じるクリスティーンも助演女優賞にノミネートされていた。


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受賞はかなわなかったものの、深いネイビーのドレスで役柄同様に知的な印象を残している。


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シャツを思わせる上半身のデザインと大きく広がった裾の組み合わせが、なかなかの上級テク。大人の女でなければ、ドレスに着られてしまうか、つまらない印象を与えてしまうだろう。

豪華な面々が顔を揃えたエミー賞授賞式。「マッドメン」の女優陣は揃ってシルバー系のキラキラとしたドレスに身を包み、それとは対照的に「グッド・ワイフ」の女優陣はシンプルなドレスでシャープな印象を与えていた。

(竹村　由紀子)