「フレンズ」「ER」のシーズンフィナーレでNBCが視聴率圧勝

今年のテレビシーズンも終わりの時期になり、各番組のシーズンフィナーレが目白押しだった5月14日の週はNBC局が人気番組のフィナーレを引っさげて視聴率で圧勝した。

とにかく、14日の週の週間視聴率はベスト5がすべてNBCの番組だった。1位はいつも人気の「ER」で、20％を獲得した。2位は前評判が高かったお待ちかねのモニカとチャンドラーの結婚式エピソードを放送した「フレンズ」。その次には社会派刑事ドラマの「Law and Order」、マーティン・シーン（チャーリー・シーンの実父)演じる大統領とその補佐官たちを描いた「West Wing」、そして最近急成長のゲイコメディー「Will and Grace」と続いた。

NBC局の木曜日夜のラインナップは「Must See TV」と呼ばれ、「フレンズ」、「Will and Grace」、「ER」などがたて続けて放送される人気の曜日。しかし、シーズン中盤ではCBS局のリアリティーバラエティー「サバイバー」に「フレンズ」がおされ気味で、NBC局はかつての勢いを失いつつあった。もっとも「サバイバー」が4月で終了した為、「フレンズ」が視聴率は回復した。今シーズンの「フレンズ」は、モニカとチャンドラーの結婚式への準備が軸となっていたので、視聴者もフィナーレの結婚式を心待ちにしていたに違いない。

それにしても最近のNBC局の番組は豪華ゲストが多くなった。「フレンズ」では、ウィノナ・ライダー、スーザン・サランドン、キャサリーン・ターナー（なんとチャンドラーの父役！）などが次々と出演。「Will and Grace」でも歌手のシェール、ウッディー・ハレルソン、エレン・デジェネレス、「ER」ではサリー・フィールド等が出演した。制作費がかさんでも視聴率戦を制したい執念が見える。

来シーズンは長寿番組が多いだけに、マンネリ化が心配されるNBC「Must See TV」のラインナップだが、リアリティーバラエティーなどの一時的な流行に負けずにがんばってほしいものだ。