Dr.カーターが『ＥＲ』を卒業？

人気ドラマ『ＥＲ/緊急救命室』でジョン・カーターを演じるノア・ワイリーが雑誌のインタビューで、『ＥＲ』出演契約が切れる2004年以後について語った。

ワイリーにとって『ＥＲ』は俳優として世間から注目を浴びるきっかけとなった作品。「ほとんどの俳優はよろずやで、専門家の血は流れていないと思う。ずいぶん長い間（ジョン・カーター役の）専門家をやってきたボクの中には、なにか違うことをしたいという気持ちがだんだん大きくなっているんだ。」1994年の番組スタート以来、8年間カーターを演じてきたワイリーには、長期間同じ役を演じ続けてきたことについてこう語った。

『ＥＲ』は、コメディ『フレンズ』やドラマ『ＣＩＳ：科学捜査班』などと全米で視聴率トップを争う人気番組。しかし、ここ数年キャストが次々と降板したことでも有名。この番組でスターダムにのし上がったジョージ・クルーニーが第5シーズンで、翌、第6シーズンにはキャロル役で人気をよんだジュリアナ・マルグリースが降板。2001年秋から2002年春まで放送された第8シーズンには、番組を引っ張ってきたマーク・グリーン役のアンソニー・エドワーズやピーター・ベントン役のエリック・ラ・サルも降板。この一連のキャストの相次ぐ降板にがっかりしたのは、『ＥＲ』ファンだけでなく、ワイリー自身も降板を考えるほど心を悩ませたという。

しかし、そんなジョンをプロデューサーのジョン・ウェルズが説得。第9、第10シーズンまでワイリーを踏みとどまらせた。その後、ワイリーが語ったところによると、ウェルズは第10シーズンがワイリー演じるカーターにとっての『ＥＲ』最終章になると話したという。しかし、ウェルズは降板についてワイリーと正式に話し合ったことはなく、ずっと番組に出演して欲しいと話している。

俳優として多くの役を演じたいというワイリーの気持ちは理解できる。しかし、一方で『ＥＲ』からドクター・カーターまでいなくなってしまうのはちょっとさびしすぎる気もする。