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ゲイの名優、カミングアウトのリスクを語る

2011年1月4日
1960年代に放送されていた人気海外ドラマ「ドクター・キルデア」で主人公キルデア役を演じたリチャード・チェンバレンが、ショービジネスの世界で活躍する同性愛者に対して、カミングアウトするなとアドバイスした。

役者として駆け出しの頃、仕事がなく生活保護を受けるほど困窮していたリチャードだったが、病院を舞台に若きインターンが活躍する姿を描いた医療ドラマ「ドクター・キルデア」で大ブレイク。全盛期は1週間で4千通を越えるファンレターが届くほどの人気スターとなり、ドラマ終了後も「三銃士」「将軍 SHOGUN」など名作映画に出演。二枚目俳優として引っ張りだことなった。

リチャードが同性愛者らしい、という噂は長年流れていたものの、本人はそのことに関して、何十年もの間ノーコメントを通した。だが、2003年、彼が69歳の時、ついに自身が同性愛者であることをカミングアウト。世間に衝撃を与えた。

現在、76歳になるリチャードは、同性愛者向けの雑誌The Advocate最新号のインタビューで、同性愛者の俳優たちにカミングアウトすることのリスクについて語っている。「我々の文化・社会は、今なお同性愛者に対する嫌悪感や恐怖心で満ち溢れている」「役者として生活できるということは奇跡的なこと。大半の役者が仕事を得ることができないのだから」「だからこそ、仕事のオファーがある役者が、自分がゲイだと公言してしまうことは止めるべきだ」「主役級の俳優ならば、絶対にカミングアウトするべきではない」と強く提言した。

近年、ニール・パトリック・ハリス(「ママと恋に落ちるまで」)、ショーン・ヘイズ(「ふたりは友達!?ウィル&グレイス」)など、俳優として成功した後に、同性愛者であることを公表する俳優が増えている。彼らはカミングアウト後もコンスタントに仕事を得ているが、非常に稀なケースであり、ほとんどのケースで、カミングアウト後に仕事が激減するとリチャードは断言する。

「同性愛者を取り巻く状況は確実に良くなってきているが、それでも俳優がカミングアウトするのは危険だ。我々の社会は、偏見に満ち溢れているのだから」「カリフォルニア州憲法の同性結婚を禁止する提案8号がよい例だ」「頼むから、我々同性愛者が社会に突然受け入れられるようになった、なんて幻想を抱くのはやめてくれ」とコメント。同性愛者に対する偏見がまだまだ根強く残っており、同性愛者だと公言することで役者生命が大きなリスクにさらされる可能性があることを指摘している。
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