米同時多発テロから10年　追悼式典でポール・サイモンらが哀悼の意

2001年9月11日の米同時多発テロから10年が過ぎ、ニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で追悼式典が開かれた。

【動画】米同時多発テロの追悼式典


冒頭でブルームバーグ・ニューヨーク市長が「犠牲者にはそれぞれ顔があり、物語があり、半ばにして絶たれた人生があった」とあいさつ。

オバマ大統領が「夜通し泣き明かすことがあろうと、朝には喜びが訪れる」という旧約聖書の一節を朗読した後、遺族167組が犠牲者一人ひとりの名を読み上げた。

また、米同時多発テロの際に在職していたブッシュ前大統領も出席。かつてリンカーン元大統領が南北戦争で5人の息子を失った女性に送ったという手紙を朗読した。

式典では、世界的なチェロリストのヨーヨー・マがバッハを演奏。

【動画】9.11　ヨーヨー・マが犠牲者を哀悼


元サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンが「The Sound of Silence」を歌った。

【動画】9.11　ポール・サイモンが「The Sound of Silence」で哀悼の意を捧げた


アメリカを代表する歌手の一人、ジェームス・テイラーも「You Can Close Your Eyes」で哀悼の意を捧げた。

【動画】9.11　ジェームス・テイラーも犠牲者を偲んだ


国際テロ組織アルカイダ工作員が乗っ取った民間航空機の突入は、アメリカに未曾有の恐怖と悲しみをもたらした。

【動画】米同時多発テロを時系列で振り返る


それから10年が経ち、アメリカは、命を失った約3000人の犠牲者の冥福と平和への祈りに包まれていた。
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