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国民的人気ダンス番組の性転換男性、負けても笑顔の理由とは?

2011年10月31日
人気ダンスコンペティション番組「Dancing With The Stars」に出演していた性転換男性のチャズ・ボノが、勝ち抜きバトルに敗れ、番組を去ったことがわかった。

ソニー&シェールの娘で性転換手術をして男性になったチャズは、番組史上初のトランスジェンダー選手として番組に出演してきた。

様々なジャンルで活躍するスターやセレブたちが、プロのダンサーとペアを組んで、ダンス・コンテストに挑む「Dancing With The Stars」。

国民的な人気番組ということで注目度も高く、番組に出演するにあたっても、子供に悪影響だとして、「アメリカン・ファミリー・アソシエーション(AFA)」という保守的キリスト教系団体が猛抗議するなど 、全米注目の存在だった。

【動画】チャズ・ボノ「“違ったタイプの男性”にも明るい未来はある」


惜しくも優勝者争いに参加することはできなかったが、小太りの体型からは想像できないような軽やかなステップを見せたチャズ。

負けても決して取り乱すことなく、「ここまで来ることができただけでも素晴らしいと思うよ。僕みたいな“違ったタイプの男性”がテレビに出演することで、いつの日か偏見がなくなって、僕が抱えていたのと同じ悩みを持つ子供たちに『素晴らしい人生を送ることができる』って証明したい」とコメントした。

ニューヨークで同性愛婚が認められるなど、ゲイやトランスジェンダーへの理解が深まる一方で、宗教観などの違いから、受け入れを拒む人が多いアメリカでは、イジメを苦に自殺を図る若者が後を絶たす、社会問題となっている。

不慣れなダンスを一生懸命に踊り、周囲の批判にも屈しないチャズの姿は、かつてのチャズと同じような性の悩みを抱え、明るい未来を信じることができない子供たちに、きっと勇気と希望を与えることができたはずだ。
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