マジック・ジョンソンの手で伝説の音楽番組「ソウルトレイン」がよみがえる

元プロバスケットボール選手で実業家のマジック・ジョンソンが、新しく開局させるケーブルTV局で、往年の人気音楽番組「ソウルトレイン」を復活させる企画を進めている。米Hollywood Reporterが報じた。

2月21日、マジック・ジョンソンは、今夏アメリカで、黒人向けの総合エンタテインメント・ケーブルTV局、Aspireを開局予定。「夢を叶えようと頑張るアフリカ系アメリカ人を勇気づけ、あらゆる世代にアピールすることを目指す」というAspireで、伝説の音楽番組「ソウルトレイン」を復活させることを発表した。

「ソウルトレイン」は、1971～2006年まで放送されたブラック・ミュージックを中心とした人気音楽番組。同番組のクリエイターで、長らく司会を務めたドン・コーネリアスは、2月1日、銃によって自ら命を絶って、その突然の死が惜しまれた。だが、世界のミュージックシーンに多大な影響を与えてきたこの番組を、マジック・ジョンソンが新たによみがえらせることになる。

1980年代、NBAでロサンゼルス・レイカーズを5度の優勝に導き、圧倒的な人気を誇ったスター選手だったマジック・ジョンソンは、1991年、HIV感染を発表して現役を引退、全世界に衝撃を与えた。

彼は引退後も、1992年バルセロナ・オリンピックのアメリカ代表チームに参加、金メダル獲得に貢献したほか、1995～96年のシーズンではレイカーズに復帰してプレイするなどして活躍。現在は、主に実業家として活動し、HIVの啓蒙活動も積極的に行っている。

今年から、ケーブルTVの世界で新たなチャレンジに挑むマジック・ジョンソン。3月11日には、米ESPNで彼のドキュメンタリーも放送されるとのこと。「The Announcement」と題されたこのドキュメンタリーは、HIV感染のカミングアウトをテーマにしたものになるという。

【動画】ESPN「The Announcement」予告編