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海外ドラマ「ウォーキング・デッド」人気絶頂の中、降板した制作責任者グレン・マザラがその経緯について赤裸々に語る[前編]

2013年1月30日
人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」の二代目ショーランナー(制作総責任者)、グレン・マザラが、同番組のシーズン3途中で降板が決定したことについて、初めて本人の口から詳しい経緯が語られた。

グレン・マザラは、ドラマ「ウォーキング・デッド」のクリエイターであり、初代ショーランナー、フランク・ダラボンがシーズン1で降板した後を受けて、ショーランナーに就任。好調だったシーズン1の人気をさらにのばし続け、ケーブルテレビのドラマ史上最高の視聴者数を何度も更新。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとなった。

そんな中、昨年12月、シーズン4の更新が発表された際、当然、グレン・マザラが続投することは間違いないと思われていたが、発表されたのは意外にも、マザラがシーズン3をもって降板するという驚きのニュースだった。

これに対し、ファンや他局の制作者から、放送局のAMCを批難する声が多く寄せられたが、これまでマザラ本人から詳しい経緯について語られることはなかった。今回米Hollywood Reporterが、米マイアミで開催されている、テレビ業界の見本市「NATPE 2013」でパネル取材に応えたマザラを取材し詳しく伝えている。

記者からの質問に答えたマザラは、まず自身の立場について説明。彼は、番組を司るショーランナーという立場にあったものの、「ウォーキング・デッド」は地上波ネットワークの番組を上回るほどの高いの視聴率を上げており、マザラ自身がすべてをコントロールできる立場にはなかったという。そして最高視聴率を記録した直後に降板が決まったのは、そういった彼の立場を反映したものであったと彼は語る。

「私は番組のクリエイター(フランク・ダラボン)のサポート役として雇われたんです。それが色々な事情で、私がショーランナーになってしまったんです」

マザラは、ダラボンがシーズン1で番組を去った後、自分が突然ショーランナーに指名されたことにとても驚いたという。

「嵐の最中に運転しろとハンドルを握らされたようなもんでした」

しかし、マザラはそんな状況を見事に乗り切り、視聴率も順調に上昇を続けていく。

「私はその“嵐”を乗り切り番組に貢献できてうれしかったです」

しかし、番組の長期的なビジョンについて、局側と意見の相違があったと話す。

「番組の関係者は長期的な計画を立てていたと思います。それは私の計画とは違ったようです。具体的にどんな違いがあったのか? それはAMCに聞いていただくほかないでしょう」

また、マザラは、意見の相違が伝えられた原作コミックの作者ロバート・カークマンの名前を挙げることはなかったが、番組の運営について、絶対的な権限を持てなかったことが、高視聴率にも拘わらず番組を去ることになった理由だと明言した。

「もし自分がクリエイターだったら、“このショーはこうあるべきだ”って言えると思います。でも私はこの番組のクリエイターではない。コミックを作ったわけではない。だから、ただこの番組に貢献できてうれしかったです」


>> 後編に続く
 
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