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40年もの間、関係者全員が口を閉ざし続けた実話を描く! 映画「死霊館」ジェームズ・ワン監督インタビュー公開

2013年10月10日
ジェームズ・ワン監督ジェームズ・ワン監督
「ソウ」シリーズや「インシディアス」(’11)で世界中を震撼させた、若き鬼才ジェームズ・ワン。彼が発掘した恐るべき実話をもとに描く監督作「死霊館」が10月11日(金)よりロードショーとなる。

心霊学者として著名なウォーレン夫妻。数多くの怪奇現象を解決した彼らが、邪悪すぎて決して語らなかった事件がひとつだけあった。40年もの間封印されてきたその事件の映画化に挑んだのが、映画史上最も恐れを知らない男、ジェームズ・ワン監督だ。

7月に全米公開された「死霊館」は、R指定映画として異例中の異例である、興行収入1億ドルを突破。ワン監督最新作「インシディアス 第2章」の大ヒットも相乗効果を生み、アメリカで公開された全ホラー映画の中で歴代5位(Box Office Mojo調べ/超常現象部門)にランクイン。米国ホラーを代表する1本に仲間入りを果たした。

本作の日本公開を目前に控えたいま、ジェームズ・ワン監督のインタビューが到着した。


Q. なぜ、この映画を作ろうと思ったのですか?

ワン監督
長い間、ウォーレンズ(夫妻)の大ファンだったんだ。彼らが住んでいた世界や、彼らが成し遂げたこと、彼らの人生の生き方にとても魅了されたんだよ。そして彼らの映画を作る機会が巡ってきて、是非やりたいって思った。誰かの人生の実話を基にした映画に取り組むのは、最高だって思ったんだよ。怖い映画に変化をもたらすことができるからね。僕はこれまでに、ホラーというジャンルで多くのことをやり遂げてきた。でも、この映画では実在した人物の物語を描くことで、新たな領域を開拓できると感じたんだ。


Q. 実際に、ロレイン・ウォーレンさんにお会いしたんですよね? どんな印象を持ちましたか?

ワン監督
最初にロレインに会ったとき思ったのは、いかに彼女がチャーミングで普通の人かってこと。とてもラヴリーで素敵な人なんだ。彼女がしてきたことを考えると、すごく矛盾を感じるし、なんだか奇妙だけどね。彼女が関わっていたことはとても恐ろしくて、時にネガティヴ(悪い)な面も多かったけど、彼女はとても幸福な人なんだ。でも、彼女がどんな人生を送っているかを見ることができて、とてもよかったよ。少し驚いたけどね。この映画を作る上で、僕もパトリックもヴェラも、二人が演じたキャラクターだけじゃなく、ロン・リビングストンとリリ・テイラーが演じた両親も含め、これらのキャラクターをリスペクトし、敬意を払い、リアルな人間を描くことを心掛けた。だって、彼らは実在した本物の人物だからね。


Q. 演出のアプローチについて教えてください。

ワン監督
この映画の恐怖シーンとサスペンス・シーンへのアプローチは、すごく根拠に基づいたものだった。彼らの物語に忠実になるよう心掛けたんだ。最高だったのは、この映画は彼らの物語と数々の調査を基にしているから、二人の過去の数多くの物語の中から、その一部を取り上げるができたってこと。ウォーレン夫妻いわく、二人は生涯で10,000件以上の事件を調査したんだからね。取り上げることができる素晴らしい題材が、無数にあったってことなんだ。

ジェームズ・ワン監督ジェームズ・ワン監督


Q. 撮影に入る前に、お清めなどの儀式は行ったのですか?

ワン監督
あはは(爆笑)。アジア人のジャーナリストはみんな必ず、“神様の祝福を受けたり、お清めはしましたか?”って質問するんだよね。でも、一般的にハリウットの映画製作では、そういうことはしないんだよ。もちろん、リサーチの一部で神父と話したりはした。でも、こういう映画だから神様の祝福は薄れていることを願っているけど(笑)。


Q. 撮影中に、心霊現象などスーパーナチュラルな出来事は起こりましたか?

ワン監督
いやあ、イエスって言えたらいいんだけど、恐ろしいことが目の前でたくさん起こっていたとはいえ、撮影中はなにも起こらなかったよ。とてもハッピーで快適な撮影だった。恐ろしいことは、カメラの前だけで起こっていて、カメラの後ろで僕らは「ワーイ!」って楽しんでいたんだ。でも、それでよかったと思う。映画を作るのはとても難しいことなんだけど、特にダークで恐ろしい題材を扱った映画を作るのは本当にハードなんだ。だから、カメラの後ろでも怖いことが起こっていたら困る(笑)。“カット”と言ったら、その場所を離れられないとね。


Q. この映画の一番の見どころは、どこだと思いますか?

ワン監督
怖い映画が好きな人にはもちろん、そうじゃない人も、この映画の良さがわかるんじゃないかな。伝統的な人間ドラマの映画だし、パトリックとヴェラの二人のキャラクターのラヴストーリーでもある。あと、つらい時期に一つになる、ある家族の物語でもある。誰もが共感できるストーリーだと思うよ。しかも、そんな困難な時期を過ごす家族が心霊現象に見舞われるんだからね。怖い物語が好きな人にとっても、すごく恐ろしい映画だと思うし、間違いなくエンジョイできると思うよ。

ジェームズ・ワン監督ジェームズ・ワン監督



映画「死霊館」は、10月11日(金)より新宿ピカデリー 他公開。

【動画】 映画「死霊館」全米ホラー歴代5位の恐怖にあなたは耐えられるか?



■ プロフィール

ジェームズ・ワン(監督)

今日、最もクリエイティブなフィルム・メーカーの一人とみなされている。長期に渡るライティング・パートナー、リー・ワネルとの共同製作で大成功を収めた超常現象スリラー「インシディアス」(10)の続編にあたる監督第6作「インシディシアス 第2章」が来年日本公開を控える。また、第7作目として「ワイルド・スピード」シリーズの「Fast & Furious 7」が2014年7月全米公開予定。近々、ジェームズ・ワン作品としてプロデュースするマリア・ベロ主演作品「House of Horror」の制作にも入る。この作品は8作目にして初の、アイコン・インターナショナルとの契約作品となる。

ワンは常時最も成功したホラー映画「ソウ」シリーズの共同制作者である。2004年にサンダンス映画祭で初上映された第1作目の監督に加え、シリーズ全体の製作総指揮を務めた。他の作品にはホラー映画「デッド・サイレンス」(07)、ケビン・ベーコンとギャレッド・ヘドランド主演による復讐スリラー「狼の死刑宣告」(07)がある。その後、Xbox LIVE マーケットプレース初の オリジナル番組の一部として、コメディ・ショートフィルム「Doggie Heaven」(08)の共同制作、プロデュース、監督を依頼された。さらに「ソウ」のビデオゲームのクリエイティブ・コンサルタント、またEA社のゲーム「デッドスペース」の予告編「Loved Ones」の共同制作と監督を務めた。2004年、映画での優れた功績を評価され、栄誉あるグレッグ・テッパー賞を受賞した。

オーストラリア市民であり、米国に居住している。


■ 公開情報

「死霊館」
10月11日(金)新宿ピカデリー 他公開

PG12
監督:ジェームズ・ワン
出演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、リリ・テイラー、ロン・リビングストン 他
プロデューサー:トニー・デローサ=グランド、ピーター・サフラン、ロブ・コーワン
脚本:チャド・ヘイズ、キャリー・W・ヘイズ
撮影:ジョン・R・レオネッティ
音楽:ジョセズ・ビシャーラ
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2013 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイトURL⇒ //www.shiryoukan-movie.jp/


■ ストーリー

心霊学者として著名なウォーレン夫妻。数多くの怪奇現象を解決した彼らが、あまりにも邪悪すぎるために極秘にしてきた事件がひとつだけあった。

1971年、アメリカ、ロードアイランド州。両親と5人の娘たちが、人里離れた地に引っ越して来た。辺りには何もない古ぼけた一軒家だが、中は館のように広く、家族にとっては夢のマイホームだ。しかし、その館で次々と奇妙な出来事が起こり始める──。

遂に娘たちに危害が及び始め、一家はウォーレン夫妻に助けを求める。夫妻が周辺の土地を調べると、そこには耳を疑う血と闇の歴史があった。家族を救おうと立ち上がる夫妻を迎え討つ凄絶な力が、彼らの娘にも魔の手を伸ばす。果たして、館に巣食うものの正体とは──?

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