主題歌はビョーク、幻のムーミン・アニメ日本上陸決定

2015年2月に新作映画「劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス」の公開が控え、ますます盛り上がるムーミンの新たな映像作品が発売されることが決定した。

今回発売が決定した「劇場版 ムーミン谷の彗星 パペット・アニメーション」は、1978年から82年にポーランドで制作・放送されたパペット・アニメーション。ポーランド、ドイツ、イギリス、フィンランドで放送され、高い評価と人気を博した。

制作陣が何度も原作者トーベ・ヤンソンのもとを訪れ、またトーベ自身もポーランドにおもむき、制作と監修に深く関わったとされる今作は、2010年に再編集され、カンヌの映画マーケットでプレミア上映された。だが、日本で公開される機会はなく、ファンの間では「幻の作品」とされてきた。

原作は、ムーミン・シリーズ2作目として1946年に刊行された「ムーミン谷の彗星」。1914年生まれのトーベ・ヤンソンが数度にわたる戦争を体験する中で執筆され、何度も推敲を重ねたという作品で、「ムーミン谷に彗星が衝突してしまうかもしれない」という状況に直面し、それぞれ違った行動をとるムーミン谷の面々の様子が描かれる。また、ムーミンとスナフキン、スノークのお嬢さんが初めて出会う、シリーズの中でも重要なエピソードだ。

主題歌は長年ムーミンのファンだったというアイスランドの歌姫、ビョークが担当する「The Comet Song」。DVDには特典映像として、ビョークのムーミン仕様のミュージックビデオが収録される。

DVDは通常版と数量限定版の2形態にて、2015年2月6日にリリースされる。数量限定の愛蔵版には、「彗星の地球衝突という巨大な不安から、グラス1杯のレモン水をのむことでひとときの開放を得る」というシーンにちなみ、「ムーミン谷の彗星オリジナルグラス(2種・絵柄違い)」が封入される。

また、2015年1月31日より開催されるトーキョーノーザンライツフェスティバル 2015でプレミア上映が決定しているほか、2月28日よりシネ・リーブル池袋にてロードショー公開される。(MTV News)