米アップル、OK GOのアイデアを盗用？

OK GOが、ミュージックビデオで使用したアイデアを米アップルに盗用されたと主張していることが明らかになった。

アップルは現地時間9日、カリフォルニア州クパチーノにて新製品発表会を開催した。OK GOは同社がその中で上映した「Perspective」と題されたビデオについて、自身たちのミュージックビデオ「The Writing’s On The Wall」に似ていると指摘している。

アップルのビデオには目の錯覚を利用したアイデアが詰まっており、そのスタイルや出来映えは、確かにOK GOのビデオと似ている。バンドは先月、ビデオがいかにして作られたかを説明するためのスペシャルサイトを開設していた。

マネージャーのアンディ・ガーション氏は米「ビジネス・ウィーク」誌に対し、バンドが以前、アップルにビデオのアイデアを提案し、コラボレーションを打診していたことを明かした。

ガーション氏いわく、アップルはOK GOのアイデアを却下し、その後、彼らと同じ制作会社とディレクターを雇って、「Perspective」を制作したという。OK GOは現在、法的手段も視野に入れて対応を検討している。

アップルがミュージシャンに盗作疑惑をかけられるのは、今回が初めてではない。ザ・ポスタル・サーヴィスのベン・ギバードは2006年、アップルが自身たちのミュージックビデオ「Such Great Heights」のアイデアを盗用したと主張した。当時、同社は同じディレクターを起用し、似たようなイメージのコマーシャルを放映していた。

MTV Newsの問い合わせに対し、アップルからコメントは得られなかった。(MTV News)


【動画】OK Go「The Writing’s On the Wall」MV


【動画】アップル「Perspective」ビデオ