テイラー・スウィフトの「1989」コンサートで配られた“光るリストバンド”がファンの命を救う

米人気歌手テイラー・スウィフトが現在行っているワールド・ツアー「ザ・1989・ワールド・ツアー」で来場者全員に配られる、“あるアイテム”が、女性ファン3名の命を救ったと、複数の海外メディアが報じている。

WBRZが報じたところによると、テイラーの大ファンであるエリザベスさんと彼女の姉妹であるキャロラインさん、そして友人エマさんは、先週金曜日にルイジアナ州で行われたテイラーのライブに参加。コンサートを終え、エリザベスさんが運転する車で帰宅中、居眠り運転が原因で衝突事故を起こしてしまったという。

この事故で、エリザベスさんは気絶。大破した車両の後部座席に座っていた2人も、身動きが取れない状態になってしまったそうだ。事故が起きた時間帯が真夜中だったこともあり、当時の現場はあたり一面が真っ暗。自分たちの現状をとにかく誰かに気づいてもらおうと思ったキャロラインさんとエマさんは、テイラーのコンサートで配られた“リストバンド型ライト”を使って、無我夢中で助けを求めたという。

この、“リストバンド型ライト”は、テイラーが今回のワールド・ツアーで導入している演出アイテム。曲に合わせて一斉に光る仕組みになっており、コンサートの来場者全員に配られているものだ。



同サイトによれば、キャロラインさんとエマさんは窓越しに“リストバンド型ライト”を打ち当てているところを、たまたまその道を通りがかった女性に発見され、救助されたという。なお、3人を発見した女性は、「“リストバンド型ライト”なしでは、彼女たちを見つけられなかっただろう」と話していたとか。また、この事故で病院へと搬送されたエリザベスさんは、入院こそしたものの、完全に回復する見込みだという。

このウソのような本当の話について、テイラー本人は、「これは非現実的な話だわ。(でも)彼らが無事であることがとてもうれしい」とツイート。コンサートでの演出アイテムが緊急グッズと化したことについて驚きつつも、ファンの無事に安堵の様子を見せている。