「ハリポタ」J.K.ローリング、ハリーがスネイプ先生の名前を息子につけた理由を初告白！ 「聖人でも悪魔でもない」スネイプの複雑なキャラクターを語る

人気児童書シリーズ「ハリー・ポッター」の原作者J.K.ローリング(50)が、読者の疑問に回答。スネイプ先生にまつわる謎にまつわる真実をひとつ明かした。

たびたびツイッターを通じ、「ハリポタ」ファンの疑問に回答しているJ.K.は、読者から寄せられた「なぜハリーは、スネイプ先生の名前を自分の子どもにつけたの?」という質問に反応。最終巻に登場するハリーの次男の名前は、アルバス・セブルス・ポッター。劇中で亡くなったダンブルドア校長と、スネイプ先生のファーストネームをとったものだ。ハリーの恩師であるダンブルドアはともかく、シリーズを通して自分に辛らつだったスネイプの名前を、なぜハリーがわが子に名付けたのか、その理由をはじめて明かした。

J.K.によれば、シンプルに「スネイプは(ハリーの亡き母親)リリーへの愛から、ハリーのために命を落としたの。ハリーは彼への赦しと感謝のしるしとして、敬意を払ったのよ」とのこと。スネイプにまつわる議論は、長年、読者にとってはホットなトピックだったようで、今回の回答を機に、「私のタイムラインが、(スネイプへの)愛と怒りでまた爆発」するほどの事態に発展してしまったようだ。

原作者であるJ.K.は、あくまで中立の立場として、スネイプに対するさまざまな議論について回答。「スネイプはハリーを憎んでいなかったから、赦しなどそもそも不要」という擁護派に対しては、「彼は(ハリーの亡き父)ジェームズへの憎しみや嫉妬を、ハリーへ投影していた」とし、「スネイプは“グレイ”の存在」と、白黒併せ持つ複雑なキャラクターであることを示している。

「スネイプは聖人じゃない。彼は執念深い、いじめっ子だった。(でも)彼は悪魔でもない。魔法界を救うため、命を落としたの」

また、ハリーがスネイプの名を息子につけた理由も、上記に上げただけの理由でもなく、「ハリーは心の中で、自分自身も許されることを望んでいた。ホグワーツの戦いにおける死は、永遠に彼に付きまとうことだから」という理由を合わせて明かしている。