生涯現役!今年最高のエンターテイナーは88歳のベティ・ホワイト

米大手通信社のAP(The Associated Press)が選ぶ2010年度のエンターテイナー・オブ・ザ・イヤー(the Entertainer of the Year)に、ベティ・ホワイトが選ばれた。

同賞は、今年最も活躍したエンターテイナーに贈られる名誉ある賞。AP通信から受賞の知らせを受けたベティは、「ばかげてるわ。私のこと理解していないようね。そのほうがよいけれど」と彼女らしいユーモアで喜びを表現した。

「確かに“復活おめでとう”“カムバックおめでとう”とみんなから祝福されるわ。でもね、私はこの63年間地道に仕事をしてきたのよ。ずっとこの業界にいたのだし、カムバックって言われてもね」と、ベティ・フィーバーに戸惑いを感じていると語った。

88歳になるベティは1940年代にラジオ女優としてキャリアをスタートさせ、数多くの人気ドラマや昼メロドラマに出演。マイアミのコンドミニアムをシェアする個性的で元気な初老の女性たち4人が主人公の人気海外ドラマ「The Golden Girls」のローズ役で大ブレイクした。その後も人気法廷ドラマ「ボストン・リーガル」や「ザ・プラクティス～ボストン弁護士ファイル」でキャサリン・ハイパー役を演じるなど、現役女優として活躍し続けている。

今年1月、第16回SAG賞(Screen Actors Guild Awards:全米映画俳優組合賞)のSAG生涯功労賞を受賞したベティは、その後、1億人が視聴したスーパーボウルの合間に放送されたCMに出演。よたよたとアメフトをする姿を披露すると、そのコミカルな演技が大絶賛され、ベティ・フィーバーを巻き起こした。

Facebookには、「ベティに『サタデー・ナイト・ライブ』のゲスト・ホストをして欲しい!」という嘆願ページが立ち上がり、これに50万人が賛同。こうして、ベティは母の日の週末に放送する「サタデー・ナイト・ライブ」のゲスト・ホストを務めることとなった。

「私は典型的なカリフォルニア人だから、いかにもニューヨークっぽい『サタデー・ナイト・ライブ』なんて無理だと思ったの。水から放り出された魚のようになってしまうって思っていたわ。だから、これまで3回もオファーを断っていたのよ。でも、今回はエージェントから、“ダメだよ、絶対に出なきゃ”って言われて。もう恐ろしくて死んでしまうんじゃないかと思ったわ」

そう語ったベティだったが、出演した「サタデー・ナイト・ライブ」では彼女の持ち味を存分に発揮。ベティがホストを務めたエピソードは1210万人が視聴し、番組にとって数年来の高視聴率となった。

このように、2010年の米TV界を大いに盛り上げてくれたベティ。彼女はその後も、「Community」「The Middle」にゲスト出演。6月に放送スタートした新作ドラマ「Hot in Cleveland」にも10話出演するなど、精力的に活動中だ。
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