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ケイティ・ホームズがJFK夫人役を演じる大作ドラマ、完成直後にまさかの放送中止決定

2011年1月10日
人気青春海外ドラマ「ドーソンズ・クリーク」でジョーイ役を演じブレイクしたケイティ・ホームズが、ジャクリーン・ケネディに扮するTVミニシリーズの放送が中止されたことが明らかになった。

米Hollywood Reporterによると、A&Eテレビジョン・ネットワークは、米ヒストリー・チャンネルで2011年春に放送される予定だったTVミニシリーズ「The Kennedys」の放送をキャンセルすると発表した。この作品は、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ、第64代司法長官ロバート・ケネディと、父親ジョセフ・P・ケネディの複雑な関係を中心にケネディ王朝を描く、全8時間で構成される大河ドラマ。「24」を手がけたジョエル・サーナウが製作総指揮を務め、制作費が数百万ドルのビッグ・プロジェクトとして注目されていた。

作品の脚本はジョエルと共に「24」を手がけたスティーヴン・クロニッシュが執筆。しかし、ジョン・F・ケネディの側近でスピーチライターを務めたセオドア・ソレンセンは、初期の脚本を「悪意がある」「意地の悪い内容」だとして2010年2月に批判。米紙ニューヨーク・タイムズが一面で報道した。

その後、A&Eテレビジョン・ネットワークは、脚本は専門家によるチェックを受け歴史に忠実に手直ししたと発表。4月にはケイティやグレッグ・キニア(ジョン・F・ケネディ役)、バリー・ペッパー(ロバート・ケネディ役)、トム・ウィルキンソン(ジョセフ・P・ケネディ役)が出演すると発表され、撮影がスタートした。

ヒストリー・チャンネルのスポークスマンは、「プロデューサーも役者も最高の仕事をしてくれた。しかし、全体的な仕上がりを見た結果、この作品は、我がヒストリー・チャンネルのブランドには相応しくないという結論に至った」と、放送中止の理由を発表。歴史に忠実ではないことがキャンセルの理由だと明かした。

また、「歴史フィクションは物語を伝える大切な手段だということは理解している。制作スタッフやキャストたちが、情熱を注ぎながら一生懸命に作品を制作してくれたことも評価している。だが最終的に、我が局にとって放送中止することが正しいことだと判断した」と声明で述べている。

アメリカでは、2003年にもCBSネットワークが、ロナルド・レーガン大統領を描いたミニシリーズ「The Reagans」の放送を中止している。放送キャンセルの理由は、大統領の描写が忠実ではないという保守派の強い反発だった。作品は後日、有料チャンネルの Showtimeネットワークで放送された。

「The Kennedys」のプロデューサーも、「The Reagans」同様、今後有料のケーブル・チャンネルでの放送を働きかけるだろうと見られている。なお、同番組は、カナダなどアメリカ国外では予定通り放送されるとのことだ。
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