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伝説の大河ドラマ「ダイナスティ」映画化に王手

2011年1月24日
80年代に放送された人気海外ドラマ「ダイナスティ」の映画版脚本が完成間近であることが明らかになった。

「ダイナスティ」はコロラド州デンバーを舞台に石油ビジネスを営む大富豪一族が繰り広げる愛憎を描いた人気プライムタイム・ソープ。前妻と後妻による取っ組み合いの喧嘩や、お金をかけた豪華なセット、この上なくドラマチックなストーリー展開で、高視聴率ナンバーワンを獲得するようになった。また、主人公の息子を、当時としては非常に珍しかった同性愛者という設定にするなど、TV界に大きな影響を与えたともいわれている。脚本は、夫婦共同で執筆するリチャード&エスター・シャピロが執筆し、その内容を気に入った大御所プロデューサー、アーロン・スペリング(「ビバリーヒルズ高校/青春白書」)が製作総指揮を務めた。ドラマは、1981年から1989年まで放送された。「メルローズ・プレイス」のヘザー・ロックリアが出演していたドラマとしても知られる。

米TVガイドによると、「ダイナスティ」映画版の脚本は、ドラマを手がけたリチャード&エスター・シャピロが手がける。映画の舞台は 1960年代で、主人公は、TVシリーズでは、別れた夫婦として描かれていたブレイクとアレクシスの20代の頃の話になるという。ブレイクが異母兄弟と争うお家騒動で始まり、ブレイクとアレクシスが恋愛し結婚するまでの道のりが描かれる。

リチャードは、TVガイドの取材に対して、「今が一番よいタイミングだと思う。『Sex and the City』などTVドラマを映画化するケースが増えているしね」とコメント。また、「ブレイク(演:ジョン・フォーサイス)とアレクシス(演:ジョーン・コリンズ)の出会い、そして愛の軌跡を知りたいと思っている人は多い。ドラマではアレクシスは前妻として登場していたが、シリーズを通してブレイクを愛し続けていたからね」と答えている。

また、リチャードは、「ダイナスティ」で、初代スティーヴン役を演じたアル・コーリーがこの映画をプロデュースしたいと意欲を見せていることも明かした。アルは制作会社Neverland Films Incを設立しており、ジョン・ハム(「マッドメン」)主演の映画「Stolen」などを手がけるなど、現在はプロデューサーとして活躍している。

リチャードは、「今回の映画化は、ダイナスティをフランチャイズ展開させるきっかけになると見ている」と語っており、早くも2作目、3作目の制作を視野に入れていることを告白。今後の続報に注目したい。
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