放送終了の「テラノバ」、オンライン配信で継続の可能性

3月5日、米FOXでの放送終了が決定したSF大作ドラマシリーズ「テラノバ」だが、インターネット番組配信を手がける会社が「テラノバ」を継続させることに興味を示していることが明らかになった。

米Hollywood Reporterが伝えたところによると、「テラノバ」に興味を示しているのは、オンラインDVDレンタルやインターネット上での番組配信を手がけるネットフリックス社。同社はインターネット上でDVD宅配レンタルサービスを展開し成長してきたが、最近は、オリジナルドラマの制作・配信にも力を入れてきている。昨年11月には、FOXで2003年から2006年に放送されていたコメディ・シリーズ「ブル～ス一家は大暴走!」(原題:Arrested Development」をリメイクすることを発表し話題を呼んだ。

交渉はまだ初期段階だということで、他の放送局も「テラノバ」をめぐる動きに加わってくる可能性もある。

ちなみに、「テラノバ」の他局での放送が決定した場合、制作を手がける20世紀FOXテレビジョンは、メインキャストであるスティーブン・ラング(ナサニエル・テイラー将軍役)とジェイソン・オマラ(ジム・シャノン役)を引き続き起用できることが契約上、決まっているという。

一方で、クリスティーン・アダムス(ミラ役)は早くもABCの新ドラマ「Americana(原題)」のパイロット(第1話)への出演を決めるなど、「テラノバ」出演者の他番組への流出も懸念される。もし「テラノバ」が継続してくれる放送局があればできるだけ早く決定したいというのが20世紀FOX側の意向だろう。交渉の行方に注目だ。