「SPEC」米リメイク版をプロデュースするマシ・オカ、日米コラボの展望について語る

人気SF海外ドラマ「HEROES/ヒーローズ」でブレイクした日本人俳優・プロデューサーのマシ・オカが、米の即興コメディ劇団、セカンド・シティの日本支部を作る構想などを語り、日米の“お笑い”交流に意欲を見せている。

セカンド・シティは、50年以上もの歴史を持つ、シカゴ拠点の即興コメディ劇団。ビル・マーレイ、ジョン・キャンディ、マイク・マイヤーズ、スティーヴ・カレル、ティナ・フェイら、多くの喜劇スターを輩出したほか、「サタデーナイトライブ」ほかTVのコメディ番組にも影響を与えたことで知られ、マシもこの劇団で修行を積んだ。

現在、「HAWAII FIVE-0」にレギュラー出演中のマシは、米Hollywood Reporterの取材に対して、今年の夏は、ロサンゼルスと日本で過ごすことになるだろうとコメント。

「裏方の仕事が多く、製作に集中することになるかもしれない。日本最大のお笑い芸能事務所で独立製作会社でもある吉本興業と、一緒に仕事しているんだ。僕は昔から、“お笑い”によって異なる文化を結びつけることができると信じている。だから、セカンド・シティ日本支部の立ち上げを目指しているんだよ。アメリカでは役者という仕事に興味がなくても即興劇を学ぶものだろう?　それを日本に紹介したいのさ。(吉本が主催する)夏期講座で即興劇を教えようかと思う」と明かした。

また、セカンド・シティで行っていることを、そのまま日本へ持ち込むつもりなのかという質問に対しては、「イエス」と回答。「かれこれ1年以上、そうしようと企画を進めてきたんだ。僕はセカンド・シティ出身者だしね。吉本に企画を持ちかけたら、この夏から試験的にやってみようってことになったんだ。社会に恩返ししているって感じかな」と述べた。

その一方で、マシは、アメリカに日本の人気シリーズを持ち込むことも行っている。彼は4月7日、戸田恵梨香と加瀬亮が主演する「SPEC ～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿～」シリーズのアメリカ版リメイクをプロデュースすることを発表。5月上旬頃には制作プロダクション、主演キャストが決定する予定とのことで、こちらのプロジェクトにも大きな期待が寄せられている。