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映画「ホビット」撮影現場で27匹の動物が死亡!? 制作側は責任を否定

2012年11月21日
ピーター・ジャクソンが監督を務める映画「ホビット」シリーズの撮影現場で、撮影に使われた動物27匹が悲劇的な死をむかえたという報道が流れ世間を驚かせた。しかし制作プロダクションは、動物は適切に扱っていたと主張。自然死した動物はいたが27匹も死んではいないと真っ向から否定している。

「ホビット」シリーズは、全世界で大ヒットを記録したファンタジー映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの前章を描いた作品で、作中に出てきた中つ国を舞台にホビット族のビルボが魔法使いガンダルフや13人からなるドワーフらと共に、壮大な冒険に出る姿を描いた三部作。前シリーズ同様、イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ケイト・ブランシェット、オーランド・ブルームらが出演する。

撮影はニュージーランドで行われているが、先日、映画に出演していた動物の世話担当者が、2010年から2011年の間に、馬や羊、ヤギ、鶏などが不必要に死んだと告白。動物が集められていた農場には危険なくぼみや、安くて粗悪なフェンスなど、まるで罠を仕掛けたような箇所がたくさんあったとのこと。このくぼみに馬がよくハマり背骨を折るアクシデントがあったそうで、少なくとも一頭を安楽死させたと明かした。

また、複数の鶏はきちんと守られておらず、犬に殺されてしまったとのこと。ほかにも凍死したヤギ、危険なフェンスで足を深く切った馬、粗末な餌を与えられたために死んだ動物たちもいたと暴露。あまりにも酷い環境だったため、2011年に2人の世話担当者が辞職し制作会社に問題があることを訴えたとも語っている。

これに対し11月19日、ピーター・ジャクソン監督のスポークスマンは、2頭の馬の死は避けられたものだったと認めた上で「27匹もの動物が不適切な扱いにより死亡したということは、断固否定する」と反論した。

2011年の初めに動物たちの環境状態がよくないと知った直後から、プロデューサーたちは環境を整えるために何百ドルも、何千ドルも費やしたとのこと。同年後半には、映像メディアにおける動物の福祉を監督する非営利団体アメリカ人道協会(AHA)の調査を受けたがパスしており、撮影で動物が死んだことはないと主張している。

なおAHAは、合格点を与えたのは撮影セットの環境に対してであり、動物が集められていた場所ではなかったとコメント。農場は標準以下の環境だったことを認めている。

ピーターとプロデューサーたちは、米TMZに対して「我々は現在、この件に関して関係者全員から事情を聞き、真実を知るための調査を進めている」と共同声明を発表。

動物愛護団体PETAは、「ホビット」撮影現場で大量の動物が悲惨な死を迎えたことを強く非難しており、ニュージーランド、アメリカ、イギリスのプレミア上映会で抗議デモを行うことを明かしている。
 
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