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来日中のジェームズ・マカヴォイ&シャマラン監督が、衝撃作「スプリット」を徹底解説! マカヴォイお気に入りの人格は?

2017年4月27日
(左から)M.ナイト・シャマランとジェームズ・マカヴォイ(左から)M.ナイト・シャマランとジェームズ・マカヴォイ
全米で公開から3種連続N0.1を獲得、世界各国でスマッシュヒットを飛ばしている鬼才M.ナイト・シャマラン監督最新作「スプリット」。この度5月12日(金)からの日本公開に先立ち、本作のPRのため主演のジェームズ・マカヴォイとM.ナイト・シャマランが来日。4月26日(水)、東京タワーのふもと、スターライズタワー5Fスタジオジュピターにて来日記念イベントが開催された。

会場にはマカヴォイ演じる謎の男ケヴィンが23人格を持つ多重人格者であることにちなみ、23個の透明な椅子がセッティング。イベントが始まり、ジェームズ・マカヴォイ、M.ナイト・シャマラン監督の両名が登壇すると、「こんにちは。お越しいただきありがとうございます。とても誇りに思える作品を、皆さんにご紹介したいと思います。よろしくお願いいたします」と初めにマカヴォイが挨拶。続いてシャマランは「皆さん、こんにちは。ナイトです。日本に来られて光栄に思っております。自分にとって、日本で映画が公開されることは最も大きな喜びだと言っても過言ではありません。日本の文化、日本の映画界とはすごく心のつながりを感じている部分があって、日本の映画からも作品のインスパイアを受けています」と挨拶した。また今回が9年ぶり2度目の来日となるマカヴォイは「前回初めて来日した時は24時間ほどの短い滞在でしたが、今回は1週間ほど滞在できていて、色々な人と会うことができています。東京タワーや明治神宮など色々な観光地にも行っていますが、自分にとってその土地の人々と出会うことが大切だと思っているので、今回は東京の色々な人と出会うことができて嬉しく思っています」とコメント。また今回が2年ぶり7度目の来日となるシャマラン監督は、「不思議な感覚ですね。「ヴィジット」という作品で来日した際、インタビュー中などに作品のアイデアが浮かんでメモを取っていたのですが、その作品が「スプリット」なのです。今回の日本滞在中も次の作品のアイデアをメモしているので、もしかしたら色々なアイデアを得るためにもっと日本に来なければいけないかもしれないですね!」と、来日毎に作品のアイデアを得ていることを明かした。



本作でマカヴォイが演じている23人格を持つキャラクター・ケヴィンについて問われたシャマラン監督は、「解離性同一性障害というものに大学の頃から非常に興味を持っていたのですが、その頃はまだこの症状に対する解明が進んでいなかったのです。最近になって医学的なデータが出てきて受け入れられつつあるのですが、ケヴィンという役は17年前ほどに生まれたアイデアが基になっているキャラクターですね。『24人のビリー・ミリガン』という本が好きで、この本が日本でも売れたという話を聞いて嬉しく感じているのですが、ビリー・ミリガンは解離性同一性障害には珍しい男性の症例なんです。通常、解離性同一性障害というのは女性に多いのです」と、実際に多重人格というキャラクターを描くにあたり徹底的にリサーチしたことを明かした。また実際にケヴィンを演じたマカヴォイも自身の役について、「これはフロイト的な話になってしまうのですが、人間の人格というのは幼少時代から人格が形成されるのですが、今回自分が演じたそれぞれの人格はそれとは異なる形で形成されています。人格の集体としていくつもの人格がある中で、成長してから形成される人格もあります。ですからケヴィンの過去というよりも、それぞれの人格がどういう目的を持っているのか、ケヴィンという身体に対してどういう働きかけをしているのか、そういうところにアプローチしていきました」と、役者としての技術的なアプローチを明かした。また演じた人格については、「演じていて一番楽しかった人格はヘドウィグですね。恐れを知れず、純粋さや無垢さのある人格ですが、実は他のどの人格よりもトラウマや恐怖を感じるキャラクターです。観客にとってもコメディ要素を感じられるキャラクターでもあるのですが、彼自身も認識していない悪意もあって、観客に恐怖を感じさせるキャラクターでもあります。例えば”人を笑わせたい時には泣き、泣かせたい時には笑え”とブレヒトが言うように、どこか心地悪さを感じさせます」と、役についての理解を語った。



またシャマラン監督は本作の衝撃的な展開について聞かれると、「物語の構成を大事にしています。新しい物語を、新しい方法で皆さんに伝えていくことに、自分はワクワクします。例えば『スプリット』は、始めは『ソウ』のようなホラーなのかなと思っていたら、スリラーのような展開になり、すると『LUCY/ルーシー』のような覚醒する話になるかと思ったら、最後は全く違うジャンルになっているというような構成になっています。そして『スプリット』で使われている情報は、全て実際に使われているデータです。例えばプラシーボ効果のように、身体が脳に支配されているという状態があります。その最終段階が解離性同一性障害だと考えていて、重い物を持ち上げられていると考えていたら持ち上げられて、糖尿病だと思っていたらインスリンが必要になってくる。人間の脳の超常的な働きが、ケヴィンというキャラクターに反映されています。」と、作品について詳しく解説してくれた。



そしてシャマラン監督は、「日本の皆さんに感謝を申し上げたいです。この作品は自分たちにとって意味のある作品で、小規模で撮ったものです。それをスタジオに持って行って世界でヒットし、ようやく日本で公開することができます。日本の観客に衝撃を与えることが出来たなら、とても幸せですし、また自分のキャリアの中でもジェームズと一緒に仕事が出来たのは大きなことでした。今日はありがとうございました!」と感謝。続いてマカヴォイも「『スプリット』を是非日本の皆さんに楽しんでもらいたいと思います。そして私にとってもこの作品に参加できたことは、キャリアの中でとても大切なことだと思っていて、同時に自分自身が観たいと思える作品でもあります。コメディのように笑えたかと思えば、本当に恐ろしく恐怖を感じる部分があったり、驚かされる作品です」と本作をアピールした。



もう会場を後にしようとするタイミングで、シャマラン監督から最後に一言とリクエストが。「最後にひとつだけ付け加えさせてください。日本の映画がどれだけ自分に影響を与えたかということを伝えたくて、黒澤明監督は勿論のこと、特に宮崎駿監督も自分にとって重要な人物です。オフィスには家族の写真を並べているんですけど、来日した際に撮った宮崎監督との2ショットも並べています。そして是枝裕和監督の作品も観ていて、『誰も知らない』や『奇跡』は観ましたが、自宅に『そして父になる』があるので、帰国してから観ます!」と、日本映画に対するリスペクトを語ったシャマラン監督。イベントを通してしっかりと作品をアピールしたマカヴォイとシャマラン監督は、大きな拍手に見送られ、会場を後にした。

イベントには品川庄司と髙橋ひかるも駆けつけたイベントには品川庄司と髙橋ひかるも駆けつけた


■作品情報
「スプリット」
5月12日(金)公開
監督・製作・脚本:M.ナイト・シャマラン
製作:ジェイソン・ブラムほか  
出演:ジェームズ・マカヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ、ヘイリー・ルー・リチャードソンほか
配給:東宝東和
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
//split-movie.jp/
 
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