海外ドラマ「ダニーのサクセス・セラピー」放送終了が決定

米ケーブル局USAで放送されていた人気ドラマ「ダニーのサクセス・セラピー」が放送終了することが発表された。

「ダニーのサクセス・セラピー」(原題:Necessary Roughness)は、夫の浮気が原因で離婚し、10代の子ども二人のシングルマザーとしなったキャリー・ソーン演じる主人公が、プロアメリカンフットボールチームのセラピストとして奮闘する物語。がんばる女性にエールを送る作品となっており、女性視聴者から支持を得た。また、ドラマで描かれたスポーツ選手の悩みが、実在する現役選手が持つ悩みと似ており、タイムリーだと話題に。特に、四大スポーツリーグ現役選手として初めてゲイをカミングアウトしたジェイソン・コリンズや、アレックス・ロドリゲスの禁止薬物使用騒動は、ドラマのエピソードとクロスしていると評判になった。

米Deadline.comによると、USAは、「ダニーのサクセス・セラピー」シーズン4の制作・放送はしないという決断を下した。局は、「この番組を誇りに思っている。スポーツ界で現実的に起こっている時事問題を、起きる前に作品するというユニークな才能を持つ脚本家のことも、とても誇りに思っている」「(製作総指揮者の)リズ・クルーガーとクレイグ・シャピロ、ゴールデン・グローブにノミネートさせてくれたキャリー・ソーンを始めとする素晴らしいキャストたち、我々のパートナーであるソニー・テレビジョン、みんなに感謝の気持ちを述べたい」と声明で述べた。

「ダニーのサクセス・セラピー」は、3シーズン通して平均視聴者数400万人を獲得。内容的には評価されていたものの、ヒット作とまでいえず、USAはてこ入れとしてシーズン3にジョン・ステイモスなど、新しいキャストを採用。しかし、視聴率は伸び悩み、放送終了となった。