人気ホスト、ジェイ・レノのトークショーが来期で放送終了!? 後釜はジミー・ファロンか

米NBCの人気深夜番組「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」が、来期(2013-14年)で終了する可能性が高いことが明らかになった。

「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」は、ニューヨーク出身の人気コメディアン、ジェイ・レノが司会を務める国民的深夜番組。毎回、豪華なゲストを迎え、軽快なトークを繰り広げることで人気を集めている。

同番組は、1992年5月にスタートし、2009年5月に放送枠をプライムタイムに繰り上げて、「ザ・ジェイ・レノ・ショー」として放送された。しかし、「ザ・トゥナイト・ショー」を引き継いだコナン・オブライエンが視聴率を稼げなかったとして突然解雇。コナンが消えたこと、また、ジェイ自身も局が期待するような視聴率が出せなかったため、2010年3月から再び放送枠を戻し、「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」として再出発した。

コナンは、「ザ・トゥナイト・ショー」を引き継ぐ際に、「レイト・ナイト・ショー」の司会後任者にジミー・ファロンを指名。ジミーは2009年3月から現在に至るまで「レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン」の司会者として活躍している。

米Hollywood Reporterによると、NBCは、5月に発表する来期(2013-14年)いっぱいで、「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」を終了することを決めたとのこと。消息筋によると、後釜は「レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン」のジミーが務めるという。2014年の夏には、ジミーの番組を11時35分枠に移し、秋には「ザ・トゥナイト・ショー」の名を引き継ぎ、新出発する計画が進んでいるとのことだ。

NBCがジェイを降板させてジミーを繰り上げたい理由は、ライバル局、ABCのジミー・キンメルが司会を務める深夜トーク番組が、今年1月から、放送枠を11時35分に上げ、若い視聴者を奪っているからだ。ジェイも良い視聴率を打ち出しているが、18～49歳の若い層は、ジミー・キンメルが上回っているという。NBCは、ジミー・キンメルがこの枠に居座り続ける限り、どんどん視聴者が離れていくと懸念しており、一日も早く、ジミー・キンメルと同世代で若い層に人気のあるジミー・ファロンを11時35分枠に移動させたいと願っているようだ。

ジェイは、3000万ドル(約28億円)の契約金を得ていると報じられているが、NBCが昨年8月に「ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ」のスタッフのレイオフを決行した際、ジェイのギャラも大幅にカット・ダウンされたと伝えられた。高すぎるジェイの契約金も、局にとっては悩みの種だったようである。

ジェイのスポークスマンは、「噂に対するコメントは出さない」としているが、ジェイはライバルで、CBSの深夜番組司会を務めているデイヴィッド・レターマンが降板するよりも前には辞めたくないだろうとメディアは報じている。ちなみにデイヴィッドもジェイも、2014年いっぱいまで局と契約を結んでいると伝えられている。