マーティン・スコセッシの新ドラマの制作費が史上最高に

映画「ディパーテッド」でアカデミー賞を獲得したマーティン・スコセッシ監督の新作ドラマ「Boardwalk Empire」パイロットの制作費が、史上最高額であると報じられた。

米ニューヨーク・ポストが番組関係者の話として報じた記事によると、マーティンが制作しHBOチャンネルで放送される新ドラマ「Boardwalk Empire」パイロットの制作にかかった費用は5000万ドル(約45億円)であり、これまで史上最高額だと報じられていた「LOST」パイロット制作費用1000万ドル～1400万ドルを大きく上回った。

制作費用額に関してHBOはノーコメントとしているが、監督らへのギャラのほか、本格的な時代劇であるため、撮影セットや衣装、小道具などに莫大な費用が投入されているのではないかと見られている。

「Boardwalk Empire」は、ニュージャージー州のアトランティック・シティが、「海辺のリゾート」から「ギャンブルの街」へと変貌した1920年代を舞台に、政治家や権力者たちの汚職や駆け引き、犯罪などを描いた作品。脚本は「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」でエミー賞を受賞したテレンス・ウィンターが執筆し、「アントラージュ★オレたちのハリウッド」を手がけている俳優兼プロデューサーのマーク・ウォールバーグも製作総指揮を務めるほか、「ザ・ソプラノズ」で2回エミー賞にノミネートされているスティーヴ・ブシェミが主役を演じる。

映画監督として名高いマーティンが、最後にTVドラマを監督したのはスティーヴン・スピルバーグがプロデュースした人気ドラマ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」。今年後半に放送が予定されている「Boardwalk Empire」パイロットは、1986年以来22年ぶりのTVドラマ監督作品となる。
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