トランスジェンダーの女優アレクシス・アークエットさんが死去 享年47歳

トランスジェンダーの女優として活躍し、弟デヴィッド、姉ロザンナ、パトリシア・アークエットら俳優一家に生まれたアレクシス・アークエット(47)さんが亡くなった。

ロバート・アークエットとして誕生し、2006年に性別適合手術を受けたアレクシスさんは11日早朝に亡くなったと兄のリッチモンドがFacebookで悲報を明かした。アレクシスさんは「きょうだい全員」に囲まれ、家族が「弟のために音楽をかけ、デヴィッド・ボウイの「スターマン」が流れている間に息を引き取りました。その願いどおり、僕たちは弟が別次元へと移行した瞬間に声援を送りました」とリッチモンドは語った。

「弟/妹と人生を共にするというぜいたくを与えられたこと、アレクシスから学び、弟/妹を愛し、そして弟/妹から愛されるという資質を与えられたことに、とてつもない感謝を感じています」「弟/妹は強い影響力を持っていました」とリッチモンドは続けた。「自分の思うままに生き、そして死にました。長引かず、苦しまなかったことに深く感謝しています」「ありがとう、アレクシス。これからもずっと愛しているよ」

SNSで最初に追悼メッセージを送った有名人の1人はボーイ・ジョージで、「安らかにお眠りください、僕の妹アレクシス・アークエット。また1つの光があまりにも早くいってしまった。家族とアレクシスを愛した人たちみんなに愛を」とツイートした。

アレクシスさんは1969年に生まれ、「パルプ・フィクション」や「シーズ・オール・ザット」、アダム・サンドラー主演の「Blended(原題)」や「ウェディング・シンガー」、「チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁」などに出演。また、ロサンゼルスではアンダーグラウンドのコミックアーティストとしても有名だった。

アレクシスさんは1989年の映画「ブルックリン最終出口」でブレイクした。2007年のドキュメンタリー「Alexis Arquette: She’s My Brother(原題)」では、男性から女性への性別適合手術を受ける様子がとらえられている。

© Cover Media/amanaimages