ヒッチコック映画「サイコ」の前日譚を描くTVシリーズ企画が浮上

アルフレッド・ヒッチコック監督による名作スリラー「サイコ」の前日譚を描くTVシリーズ企画が進められていることが明らかになった。米Deadlineが報じた。

1960年の映画「サイコ」は、エド・ゲイン事件を基に書かれた同名小説を映画化した、ヒッチコック監督の代表作の一つ。シャワー室での殺害シーンはあまりにも有名で、サイコ・スリラーの古典として認められている。

これまでに「サイコ」は、オリジナルに引き続きアンソニー・パーキンスが主人公ノーマン・ベイツを演じた、続編映画2作とTVムービー1作が作られている。また、1998年には、オリジナル映画を忠実に踏襲したガス・ヴァン・サント監督によるリメイク映画も制作された。

一方、1987年には、ノーマン・ベイツの死後にモーテルを相続した青年を主人公にしたTVシリーズ「Bates Motel」も企画されていた。だが、リチャード・ロススタイン(「ザ・ヒッチハイカー」クリエイター、映画「ユニバーサル・ソルジャー」脚本)が監督・脚本を担当した本作は、最終的にシリーズ化が見送られ、パイロットがNBCで放送されたのみ。その後、日本では「ベイツ・モテル」のタイトルでビデオ発売された。

そして、このたびA&Eネットワークが企画を進めていることが明らかになった新たなTVシリーズ企画は、1987年版と同名タイトル「Bates Motel」だが、主人公ノーマン・ベイツの少年時代を描くもの。母親とその交際相手の虐待によって、いかにノーマンの人間性がゆがめられていったのか?　映画史に残る殺人鬼の誕生秘話に迫るという。

最近では、“人食い殺人鬼”ハンニバル・レクターを主人公にしたTVドラマの放送が決定しているが、名作映画「サイコ」の殺人鬼ノーマン・ベイツも、再び注目を浴びることになるのか?　続報を待ちたい。