「アメリカン・アイドル」シーズン11、優勝者ついに決定

※「アメリカン・アイドル」シーズン11フィナーレ及び優勝者についての情報が含まれます。

米人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」シーズン11のフィナーレが5月23日にロサンゼルスのノキア・シアターで開催(日本では6月10日に放送)され、番組史上最高となる投票数、1億3200万票によってついに優勝者が決定した。

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見事、栄冠を勝ち取ったのは、ジョージア州リーズバーグ出身のフィリップ・フィリップス(21)。当初から優勝者候補として注目されてきたフィリップだが、優勝までの道のりは長くて辛いものだった。

彼は当初から、持病の腎臓病を抱えながら番組に出演。番組中に8回に渡る手術を受けるほど病状は酷かった。さらにフィナーレを目前にも医師から早急な手術をするように勧められていたが、フィリップはこの手術を延期。激痛に耐えながらパフォーマンスを続け、見事、優勝を果たした。

準優勝に輝いたのはカリフォルニア州サンディエゴ出身の16歳、ジェシカ・サンチェス。2歳から歌い始めた彼女は、小柄な体でありながら、ダイナミックな声量で毎回、視聴者を魅了した。シーズン中には、エアロスミスの名曲「ミス・ア・シング」を見事に歌い上げ、審査員のスティーブン・タイラーから絶賛されるなど、持てる実力をいかんなく発揮した。

激戦を闘いぬき見事優勝を果たしたフィリップは、最後にデビュー曲となる「Home」を喜びの涙を流しながら歌い、有終の美を飾った。

このデビュー曲は5月30日、米ビルボード総合シングル曲ランキング「Hot100」で10位に初登場、リリース第一週目で278,000ダウンロードを記録した。これは「アメアイ」出演者としては、シーズン1の優勝者ケリー・クラークソンが持つ、280,000ダウンロードに次ぐ2番目の記録である。

また、フィナーレでは、本シーズンの出場者たちとビッグアーティストらが参加し、盛大なパフォーマンスを展開。「アメアイ」シーズンの優勝者ジョーダン・スパークスや、大人気歌手のリアーナらが登場し会場を沸かせた。

また、番組審査員を務めるジェニファー・ロペスが新曲「Goin’in」と「Follow the Leader」をパフォーマンス。またエアロスミスも新曲「レジェンダリー・チャイルド」を世界初披露し、会場が総立ちとなった。

今年の1月から始まった「アメアイ」シーズン11も去年に引き続き、番組史上最高となる投票数を記録し、フィリップ・フィリップスという新たなスターを発掘した。シーズン終了後、フィリップは手術を受けており、結果は順調だという。彼はトップ10に入った出場者たちが行う、7月6日からの全米ツアーにも参加できるそうだ。

また、審査員を務めているジェニファー・ロペスだが、売れっ子らしく、たくさんのプロジェクトを並行して進めており、来シーズンは降板する可能性が高まっている。人気審査員が番組を去ることとなれば、新たな審査員候補に注目が集まる。

全米を魅了した「アメリカン・アイドル」シーズン11。優勝を果たしたフィリップを含め、見事トップ10入りを果たした他の出場者たちの今後の活躍に期待したい。