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シンディ・ローパー、震災から1年、3月11日東京公演

2012年3月12日
“ワスレナイワ、アナタノコトヲ・・・”

3月11日2時46分。日本人にとっては一生忘れられない日。そして、シンディにとっても、1年前の同時刻ちょうど着陸態勢で日本に降り立つ直前だった。

あれから1年、シンディは再び日本に戻ってきてくれた。3月11日、オーチャードホールのステージでリハーサルの途中、時計が2:46をさすと、ステージにいるバンドや日本人スタッフも全員集めて、北の方向を向いて全員で黙祷・・・。日本人もびっくりするほど、本当に長い時間シンディは手を合わせて祈っていた。

その後、開場時間前に4時45分からオーチャードホールで囲み取材。新聞、TVのカメラの前で今回の想いを語った。

「私と日本のつながりは長く深く、初めての洋楽アーティストとして、全国津々浦々周らせて頂いたし、沢山の貴重な経験をさせて頂きました。私が伝えたいのは、本当に心はそばにあるということを忘れないでほしい、ということです。だから、また再び戻ってきました」

3月11日(日)オーチャードホールでの東京最終公演は18:00過ぎにスタート。大歓声の中ステージに登場したシンディは「アリガトウゴザイマース。コンバンワ。」と日本語で応える。そして「大震災から1年後という、このタイミングで戻ってこれるようにしてくれたキョードーとWOWOWにありがとうと言いたい。今日のこの公演は収録されています。震災の被害を最も受けた東北の3県では、無料上映され、被災地の皆さんも一緒に見てくれていることと思います。みんなに“愛しています”“ガンバッテ”と言いたい。今日は大きな声で一緒に歌ってください。(会場にいる)皆さんも東北の皆さんの為に、一緒に歌いましょう!Make Some Nooooooise!!」と叫んで、会場中も「ウォー」と大歓声で応える。

1曲目「SHE BOP」から早くの客席に降りていき、観客をあおって盛り上げる。2曲目「Set Your Heart」でダンスビート、3曲目でギターを持って「When You Were Mine」、「What’s Going On」~「Lyfe」のグル―ヴ感溢れるナンバーへと様々な異なる色彩りを見せるサウンドを披露。

7曲目は、日本語曲「忘れないわ」。

「今回ここに戻って来れたので、特別なこのステージで日本語で歌います。いつも皆さんのことは近くに感じていました。私のことをいつも受け入れてくれて。この曲はオバアチャン・ソングだけど、今回は少し現代風にアレンジしました。」

シンディは客席から桜の花束を受け取り、「WASURE NAIWA」を見事な日本語で歌いあげた。

名曲「トゥルー・カラーズ」の前にシンディが一言。
「最初に日本に来たのは1986年だったんだけど、この曲を(日本のお客さんの前で)初めてアンコールで歌った時に、皆が一緒に歌ってくれたの。そんなの初めてで、とても特別なことだった。日本の皆さんいつも一緒に歌ってくれる。オヤスミナサイの代わりに、福島をはじめ被災地の方々の為にも、沢山の愛と勇気とガンバッテを皆さんに送ります」

「トゥルー・カラーズ」が美しく終了したあと、最後にシンディが一言。
「オヤスミナサイ。ガンバッテ。ジャーネー。」

素晴らしい1時間半のライヴが終了。会場では泣いてる人が多く見られた。そして「ありがとう!シンディ」「ありがとう!」という声がいろんなところから聞こえてきた。

東京公演3公演は無事終了。12日の外国特派員協会の記者会見のあと、残すところ大阪と名古屋のみとなった。シンディはそこでもきっと素晴らしいライヴを見せてくれることだろう。
 
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