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【インタビュー】ハリウッドオファー殺到のフランス人監督フレッド・カヴァイエ来日! 「監督デビューするまではただのフォトグラファーだった」[その1]

2014年7月31日
フレッド・カヴァイエ監督 ©TVGroove.comフレッド・カヴァイエ監督 ©TVGroove.com
フランス映画界のみならず、ハリウッド映画界までにもその名を轟かせているフランス人映画監督フレッド・カヴァイエ。そんな注目の逸材が新作にして傑作『友よ、さらばと言おう』PRのために来日し、「TVグルーヴ」のために45分以上もの間、作品はもとより自身について、さらには映画化したい海外ドラマについて教えてくれた。

長編映画はこれまで『すべて彼女のために』(2008)、『この愛のために撃て』(2010)の2本を手掛けており、デビュー作となる『すべて~』がラッセル・クロウ主演で『スリーデイズ』としてハリウッドリメイクされるなど、映画業界に登場した瞬間から一目置かれる存在に。40歳での監督デビューはスロースタートだったが、その確かな手腕からハリウッドオファーおよびフランス国内向けのテレビドラマの企画を抱えるなど、まさに破竹の勢いだ。



「映画学校を卒業したわけでもなく、デビューするまでは単なるフォトグラファーだった。だから監督としてデビューしてからは日々勉強。自分の中に長い間蓄積されている映画愛を作品にぶつけながら、ワンカット、ワンカット新たなことにチャレンジしている。その結果が今回の作品だ」と胸を張る。さらに「ずっとデビューする機会をうかがっていたので、今ではこの仕事のことしか考えられない。映画に関わっていないと退屈で、作品を完成させた瞬間に次のシナリオを書きたくなる」と映画監督が天職であることを強調する。

カヴァイエ監督作の魅力はいくつかある。フランス映画とは思えぬスピーディーな展開とそれに絡む現実味あるハードアクション、ウィットに富んだユーモアと意外性、作品上映時間とタイトルへのこだわり。

「私はアクションにリアルを求めるために、スタントマンは使わないようにしている。だから私の映画に出演するスターたちは常に傷だらけ。『友よ、さらばと言おう』では骨折、打撲、裂傷は当たり前。だからこそデビュー作で組んだヴァンサン・ランドン、2作目で組んだジル・ルルーシュを共に主演に起用した。それぞれの作品を通して私との信頼関係は出来ていたし、それによってどんな危険な状況でも彼らは『やってよかった』と確信を持ってくれる」と気心知れた名優の出演に感謝する。

ウィットに富んだユーモアを挿入することについては、フランス映画界の厳しい現状も手伝っているらしい。本作で印象的なのは、タイトルが出る冒頭シーン。駐車場に激しく揺れる一台の車がある。しかもフロントガラスには女性の悶えた顔が押し付けられている。観客はこう思う「車中で激しい愛を交わしているのか……」と。しかしカメラが車中に入り込むと、ルルーシュ演じる刑事が麻薬の売人と格闘しているシーンであることがわかる。「ハリウッドのアクション映画に比べると、私たちの作品は低予算だ。でも私たちはそれを逆手にとって様々なアイディアで作品を面白くしようとする。それにユーモアは、緊張の連続の中では絶大な効果を生む。まさに緩急効果であり、それこそが作品に新鮮味を与える。毎回知恵を絞り出すのにスタッフ全員が必死だけどね」と笑う。

>>続き フレッド・カヴァイエ監督インタビュー[その2]はコチラ


【動画】映画「友よ、さらばと言おう」予告編



■ 公開情報

「友よ、さらばと言おう」
8月1日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次公開

公式サイト://www.tomoyo-saraba.com/
 
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