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【インタビュー】ハリウッドオファー殺到のフランス人監督フレッド・カヴァイエ来日! あの人気海外ドラマの映画版を作りたい[その2]

2014年7月31日
フレッド・カヴァイエ監督 ©TVGroove.comフレッド・カヴァイエ監督 ©TVGroove.com
>>フレッド・カヴァイエ監督インタビュー[その1]からの続き


カヴァイエ監督のこれまでの長編映画を振り返ると、そのすべてが上映時間96分以内に収まる短さだ。原題タイトルも2単語程度。『友よ、さらばと言おう』も原題は『MEA CULPA』と短い。「観客にタイトルを読むときも退屈してほしくない。短いタイトルで、退屈する間もなく物語をスタートさせるのが理想。退屈する時間を与えないのが自分のポリシーだ」とこだわりを覗かせる。ただし、今回のように長い日本語タイトルも気に入っているようで「原題はラテン語で“自分の罪を認める”という意味。この題名にした理由はラストの衝撃で理解できるだろう。そして日本語タイルも、作品の友情というテーマを汲み取っていてセンスがいい」と嬉しそう。

そしてカヴァイエ監督の最大の魅力は、作品毎に同じテーマを扱っているということ。“愛する者を守るためにひたすら疾走する”がそれだ。今回も凶暴なマフィアに命を狙われた幼い息子を守るため、元警官の父親(ランドン)とその相棒(ルルーシュ)が命をかける。3本目にして、作家性はすでに確立済。「確かに自分でも形を変えながら同じストーリーを語っている気がする。現実世界とかけ離れたサスペンスフルな世界を描くのが好きだし、私自身にもヒーロー願望があるのだろう」と分析。ハリウッドデビュー予定作も「愛する男を守るために、女が障害をものともせずに疾走する話。まさしく『すべて彼女のために』の逆バージョン」だそうで「シャーリーズ・セロンかジェニファー・ローレンスに演じてほしい」と構想を練っている最中だ。

好きな監督はマーティン・スコセッシ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)、セルジオ・レオーネ(『荒野の用心棒』)、ジェームズ・グレイ(『リトル・オデッサ』)、デヴィッド・フィンチャー(『ドラゴン・タトゥーの女』)。好きなジャンルはサスペンスだそうで「M・ナイト・シャマラン監督の『シックス・センス』みたいな、予想外の結末を見せられるのが好き。ホラー映画もいいね」と声を弾ませる。海外ドラマにもお気に入りの作品があるという。それは『ウォーキング・デッド』。「今一番ハマっているのは『ウォーキング・デッド』だね。5シーズンの放送が待ちきれない。もし映画化するのであれば自分が監督として名乗り出たいくらい」とかなりのファンだ。

フランス出身の逸材が今後どのように飛躍していくのか、これからも動向を追っていきたい。映画『友よ、さらばと言おう』は8月1日より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開。

【動画】フレッド・カヴァイエ監督作品「この愛のために撃て」(2011)予告編


©TVGroove.com©TVGroove.com



■ 公開情報

「友よ、さらばと言おう」
8月1日(金) 新宿武蔵野館ほか全国順次公開

公式サイト://www.tomoyo-saraba.com/
 
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