浦沢直樹原作「MONSTER」アメリカでドラマ化決定！ 日本オタクのギレルモ・デル・トロが監督

浦沢直樹原作の漫画「MONSTER」が、アメリカHBO社によって、ドラマ化されることが発表された。「パシフィック・リム」「ブレイド2」などで知られるギレルモ・デル・トロが監督を務める。

ギレルモはもともとこの企画を、とある映画会社と進めていたという。米Deadlineによると紆余曲折あった結果、今回、アメリカ国内のケーブルテレビ放送局HBOで、テレビシリーズとして製作されることが決定した。パイロット版(シリーズ化の前に作られる試作)の脚本は、「ドクター・フー」「SHERLOCK (シャーロック)」などを担当したスティーブン・トンプソンが書く。また、ギレルモは製作総指揮も兼ねる。

「MONSTER」は、「YAWARA!」「20世紀少年」「PLUTO」などで知られる人気漫画家・浦沢直樹が、1994年から2001年にかけてビッグコミックオリジナルに連載したミステリー漫画。単行本は累計2000万部以上を売り上げ、数々の賞を受賞し、2004年にはアニメ化もされている大人気作品である。

ストーリーは、主人公である日本人の天才脳外科医・天馬賢三が、それまで順調なキャリアを築いていたにも関わらず、ひとりの少年を救ったことによって数奇な運命に巻き込まれていく本格ミステリー作品。1986年ごろの西ドイツをはじめ、ヨーロッパ各地を舞台にしており、殺人の疑いをかけられた天馬が、彼を執拗に追うルンゲ警部から逃亡しながらも、かつて助けた少年・ヨハンの凶行を止めようと、数々の謎の真相を追いかけていく作品。

ギレルモは、ゲーム好きで知られ、漫画原作作品を映画化することも、これがはじめてではない。また、日本のアニメや特撮作品を観て幼少期を過ごした“日本オタク”としても知られている。なお、キャストや放送時期に関しては、まだ発表されていない。