ブルース・スプリングスティーン、1月リリースの新作にトム・モレロら参加

ブルース・スプリングスティーンのニュー・アルバム「High Hopes」が、2014年1月14日に全米リリースされることが決定した。日本では1月22日に発売が予定されている。

「High Hopes」は、スプリングスティーンが過去10年間に書きためた最高峰の楽曲と、ライブのみでしか演奏されてこなかった最重要曲が収録される、通算18作目のオリジナル・アルバム。レコーディングはニュージャージー、ロサンゼルス、アトランタ、オーストラリア、そしてニューヨークで行われた。Eストリート・バンドのメンバーに加え、ギタリストのトム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)らが参加している。

今年3月に行われたオーストラリア・ツアーで、スティーヴ・ヴァン・ザントの代役としてスプリングスティーンとEストリート・バンドのステージに参加したモレロは、アルバムではギターの演奏に加え、「The Ghost of Tom Joad」をデュエットした。スプリングスティーンはモレロについて、「俺の詩神になって、このプロジェクトの残りをもう一段高い水準にまで押し上げてくれた」と評している。

また、2011年に亡くなったクラレンス・クレモンズと、2008年に亡くなったダニー・フェデリーシも、スプリングスティーンが呼ぶところの「過去10年からの俺たちの最高の未発表作品のいくつか」に登場している。

アルバムには、スプリングスティーン自身が「俺のキャリア史上最高の楽曲たち」と語る「American Skin (41 Shots)」と「The Ghost of Tom Joad」も収録される。1999年2月4日にニューヨーク市で発生した、ギニア人移民の男性が4人の警官によって41発もの弾丸を浴びて射殺された事件を題材とした「American Skin (41 Shots)」は、CDとして未発売にもかかわらず米「ローリング・ストーン」誌が2000年のベスト・シングルの1つに選出し、NAACP(全国有色人種地位向上協会)から「ヒューマニタリアン・コミュニティ・サーヴィス・アワード」が贈られた楽曲だ。

「The Ghost of Tom Joad」は、1995年に発売された同名アルバムにアコースティック・バージョンで収録されていた楽曲。その後、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがカバーし、スプリングスティーンもそれに近いエレクトリック・バージョンで、2000年代のツアーで度々演奏している。スタインベックの「怒りの葡萄」にインスパイアされ、アメリカ社会の下層で困難な生活を送っている人々への視点を語りかける傑作で、今回はモレロとともに、初めてエレクトリック・バージョンでレコーディングされた。

アルバムにはスプリングスティーンが自ら書いたライナーノーツが収められ、制作の進展を詳しく読むことが可能となる。日本盤にはライナーノーツに加えて、アルバムを紐解く詳細な解説と歌詞・対訳が収められる。

iTunesではアルバムのリリースに先駆けて、11月27日に収録曲「High Hopes」と「Dream Baby Dream」の販売をスタートする。

<トラックリスト>
1. High Hopes featuring
2. Harry’s Place
3. American Skin (41 Shots)
4. Just Like Fire Would
5. Down In The Hole
6. Heaven’s Wall
7. Frankie Fell In Love
8. This Is Your Sword
9. Hunter Of Invisible Game
10. The Ghost of Tom Joad
11. The Wall
12. Dream Baby Dream

(MTV News)



【動画】 「High Hopes」リリック・ビデオ