実写版「ジャングル・ブック」の主演に何千人もの中から選ばれたのは10歳のシンデレラ・ボーイ

日本では1968年に公開され、ウォルト・ディズニーの遺作としても知られるディズニーによるアニメーション映画「ジャングル・ブック」。今回同映画を実写化するにあたり、ディズニーが主演に選ばれた男の子を発表した。US Weeklyなどが報じている。

物語の主人公で動物たちに育てられながら密林で暮らす男の子、モーグリを演じることになったのは大きな笑顔が印象的な10歳のニール・セシくん。ニューヨーク、ニュージーランド、ロンドン、カナダ、インドなど世界各地で行われたというオーディションを勝ち抜いたニューヨーク出身のニールくんはなんと演技未経験。何千人もの候補者を跳ねのけ役を掴んだ彼は今映画が初の演技経験となりながらも主演を果たすという、まさにシンデレラ・ボーイだ。

監督のジョン・ファヴローは「キャスティングは映画製作において最も重要な要素の一つであり、モーグリを演じるのにぴったりな子を探すのは本当に必要不可欠だった。ニールは才能にあふれていてカリスマ性もある。彼はこれからたくさんのものを背負うことになると思うけれど、彼なら出来ると思う」と語り、彼の演技経験については心配していない様子。

キャスティング・ディレクターのサラ・フィンは「ニールはキャラクター(モーグリ)の持つ温かい心とユーモアを体現しているかのような子よ。彼はとても温かくて話しやすく、それでいてとても知的でどんな状況でも自分をしっかり持っているところには驚かされたわ。彼にプロフェッショナルな演技経験はないけれど、自然なカリスマ性は飛び抜けていたの」とニールくんをべた褒め。かなり期待できる存在であることが伺える。

この映画はアニメーションとライブアクションが合体したものとなるようで、出演する俳優はニールくんのみなのだとか。全米では来年秋に3Dでの公開が予定されている「The Jungle Book」。ニールくんがどんな演技を見せてくれるのか、期待は高まる一方だ。