テイラー・スウィフトの新MVが人種差別的だと批判の的に！ 対して監督は猛反論

米大人気歌手テイラー・スウィフト(25)が公開した新ミュージックビデオ「ワイルデスト・ドリームズ」が人種差別的だと非難されている。これを受け、監督のジョセフ・カーンが米NPRで反論した。

「ワイルデスト・ドリームズ」はアフリカのサバンナを舞台に1950年代の女優のロマンスを描いた切ないストーリーだ。しかし、アフリカのボツワナ共和国と南アフリカ共和国を舞台にしているにも関わらず、出演者は全て白人であることから、植民地主義的で人種差別をしているとの非難を受けていた。

これに対して、監督のジョセフ・カーンが猛反論。植民地主義のアピールをするつもりはないとした。

「植民主義についてのビデオではなく、1950年代のアフリカを舞台にした映画撮影セットでのラブストーリーだ。テイラーとスコット(・イーストウッド)がほぼ全編を占めているから、撮影スタッフの顔はほとんど切っていない」

「このビデオはエリザベス・テイラーやリチャード・バートンといったクラシックなハリウッドのロマンスをベースにしていて、名前を挙げるなら『ザ・アフリカン・クイーン』や『アウト・オブ・アフリカ』『ザ・イングリッシュ・ペイシェント』といったクラシックな映画も元になっている」

そして、ビデオの制作陣が有色人種だという事実にも目を向けるべきだと主張した。

「このビデオに有色人種が映っていないということだけではなく、主要な制作陣が有色人種だということに真実がある。わたしはアジア系アメリカ人だし、プロデューサーのジル・ハーディンはアフリカ系アメリカ人女性、エディターのチャンクラ―・ハイネスはアフリカ系アメリカ人男性だ」

「撮影クルーの中に黒人の俳優を入れた方が歴史的に不正確で、歴史を書き直していると糾弾されるだろうということで意見が一致している」

このことに関して、テイラーからコメントは出ていない。

【動画】テイラー・スウィフト「ワイルデスト・ドリームズ」