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「LAW&ORDER クリミナル・インテント」復活の可能性はないと放送局が断言

2011年7月20日
アメリカで6月26日放送のシーズン10・第8話をもって、放送終了した人気海外ドラマ「LAW&ORDER クリミナル・インテント」。ファイナル・シーズンは好評で、視聴率も上昇したため、シーズン11を制作するのも夢ではないかもしれないと囁かれていたが、放送局のUSAは、同番組が復活する可能性はないと断言した。

米TVLineの取材に応じたUSAネットワークの共同社長ジェフ・ワクテルは、「LAW&ORDER クリミナル・インテント」の放送が継続する可能性について、「答えはノーだ。作品に対して、(プロデューサーの)ディック・ウルフに対して、そして視聴者に対して敬意を払っているからこそ、ノーと言っているんだ」と回答した。

「LAW&ORDER」シリーズのスピンオフ2作目である「LAW&ORDER クリミナル・インテント」は、2001年に放送がスタート。裁判のシーンがほとんどなく、ヴィンセント・ドノフリオ演じるロバート・ゴーレン刑事が、キャスリン・アーブ演じるアレクサンドラ・エイムズ刑事と共に、心理的な面からじわじわと犯人を追い詰めていくスタイルで人気を集めた。

しかし、近年は視聴率低迷にあえぎ、2007年にNBCネットワークからUSAネットワークに放送局を移動。2010年には、番組を支えてきた主演のヴィンセントとキャスリンが突然降板してしまった。その結果、視聴率は落ち続け、2011年放送のシーズン10でシリーズを終了することが確定した。

その後、ファイナル・シーズンには、ヴィンセントとキャスリンが復帰することが決定。この事について、ジェフは「NBCネットワークと話し合い、番組が素晴らしい最後を飾れるよう手を尽くした」と明かしている。

この苦労が報われ、ファイナル・シーズンの視聴率は上昇。シーズン9の平均視聴者数は305万人であったが、シーズン10のシーズン・プレミアの視聴者数は560万人を獲得した。しかし、番組は赤字の状態が続いており、これ以上、番組を制作・放送することは困難であるとのことだ。

なお、最終回に納得できないファンがいることについて、ジェフは、「ファイナル・シーズンでは、ゴーレン刑事が精神科医のカウンセリングを受けることで、心の平安を得ることが出来た。ディック・ウルフがここまで深くキャラクターを描いた番組はないだろう。『LAW&ORDER クリミナル・インテント』の最終回に相応しい最後になったと思う」と反論。ゴーレン刑事とエイムズ刑事が、新しい事件に向かうところで番組は終了するが、この事についても、「この終わり方が、一番相応しい終わり方だと思った」と自信を持って断言している。
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