米アップル元CEOスティーブ・ジョブズの訃報にセレブらから悲しみの声

病気療養中だった米アップルの元CEO、スティーブ・ジョブズが5日、56年の生涯に幕を閉じた。

アップルを創業したスティーブは、1980年代中頃に経営方針の対立から、一度会社を離れたものの、1990年代に復帰。その後、希代のプレゼンターとして活躍。iPod関連製品、iPhone、iPadなどを世に送り出してきた。

しかし、2004年8月、すい臓ガンの手術を受けたことを発表。2009年には肝臓移植を受けるため、長期にわたって休職。そして、今年1月には「自分の健康のことに専念したい」と言い残して、再び病気療養のため休職。今年8月24日には、CEOの辞任を発表されていた。

【動画】スティーブ・ジョブズの訃報を伝える米ABCニュース


スティーブの死去について、ビジネス界の枠を超え、各方面から悲しみの声が相次いでいる。

■米オバマ大統領

「スティーブはアメリカが誇る偉大な発明家でした。人とまったく違う考えを持っても、全然、恐れることなく、世界を変えられるという大胆な信念を持って、成し遂げていきました。彼はアメリカの独創性を実証したのです。多くの人が彼の死を、彼が発明したデバイスで知ることになったのが、彼の成功への最も大きな賛辞といえるでしょう」

■米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ

「スティーブの悲報に驚きが隠せません。彼とは30年近く前に初めて出会いました。それから人生の半分以上の間、同業のライバルであり、良き友人として付き合ってきました。スティーブがいなくなって本当に寂しい。彼と一緒に仕事ができたことは途方もなく名誉なことでした」

■米グーグル創業者のラリー・ペイジ

「彼は、相手の言いたいことを瞬時に見ぬき、たった数語で説明できる人でした。私がグーグルのCEOになった時も、彼は体調が良くないにもかかわらず、アドバイスと知識を提供するために、多くの時間を割いてくれました。とても悲しいです」

■米フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ

「スティーブは私の師であり、友達でした。発明により世界を変えることができると示してくれたことに感謝しています。彼がいなくなって、とても寂しいです」


スティーブは、ハリウッドでも偉大な功績を遺している。アップル社を一時的に離れた時には、ルーカスフィルムのコンピュータ部門を買収し、独立した映画製作会社として、ピクサーを設立。史上初のフルCG映画「トイ・ストーリー」を手掛けた。

ディズニーがピクサーを買収してからは、ディズニー筆頭株主になり取締役にも就任。ピクサーは「モンスターズ・インク」や「ファインディング・ニモ」といったヒット作を生み出した。

ピクサーが開発したVFX技術は「ターミネーター2」や「ジュラシック・パーク」などでも使用され、いまや欠くことのできない存在だ。

映画界にも衝撃が広がっている。

■人気コメディ・ドラマ「ハーパー★ボーイズ」のアシュトン・カッチャー
「デザインは、見栄えとか感触だけじゃなくて、どう機能するかが肝心なんだ。一度も会ったことのない人が亡くなったことで、こんなに悲しくなるなんて思ってもみなかったよ」

■人気ミュージックドラマ「glee/グリー」のジェーン・リンチ

「みんな、あなたがいなくなって寂しいわ。愛をこめてiPhoneより送ります」

■人気コメディドラマ「30 ROCK」のアレック・ボールドウィン

「悲しいね。彼はヘンリー・フォードやアンドリュー・カーネギー、トーマス・エジソンのように偉大だった」

■人気ドラマ「チャームド～魔女3姉妹」のアリッサ・ミラノ

「スティーブ、どうぞ安らかに。あなたの発明はいつも私の生活の大部分を占めていました。あなたの頭脳に感謝します」

■人気海外ドラマ「ママと恋に落ちるまで」のニール・パトリック・ハリス

「あなたの才能は時代を超えて生き続けるでしょう」

■CNNのニュースキャスター、アンダーソン・クーパー

「スティーブが死ぬなんて、悲しいニュースです」

■人気深夜トーク番組「Late Night」の司会者、ジミー・ファロン

「楽しくて素晴らしい方法で、僕たちの生活をより良くしてくれて、本当にありがとう。iPhoneより送ります」

■人気ラジオDJのハワード・スターン

「スティーブは本当にオリジナルな存在だったから、とても悲しいよ。多大な損失だ」

■人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」のホスト、ライアン・シークレスト

「みんなはあなたが目指すものをすでに知っていました。他の全てのものは、それより重要ではありませんでした」

■人気ミュージックドラマ「glee/グリー」のディアナ・アグロン

「会ったことはないけれど、私も彼の発見した大きな遊び場のメンバーの一人よ。毎日、使っているもの。そして決して飽きることがないの」

iPodやiPhoneは、国籍や文化の枠を超えて、人々の生活をよりクールで楽しいものへと変化させた。

たとえスティーブが死んでしまっても、多くの人の生活の中にスティーブの足跡は生き続けるだろう。
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