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21年ぶりに来日したダスティン・ホフマン、ユーモアたっぷりの樹木希林にキス&ハグでアプローチ

2013年4月9日
ダスティン・ホフマン(左)、樹木希林ダスティン・ホフマン(左)、樹木希林
映画「クレイマー、クレイマー」「レインマン」などへの出演で知られる名優ダスティン・ホフマン(75)が、監督デビュー作「カルテット!人生のオペラハウス」のプロモーションのため、今月6日に来日。4月9日(火)、都内で行われた記者会見に登壇し、約21年ぶりとなる来日を果たした。

本作は、引退した偉大な音楽家たちが暮らす<ビーチャム・ハウス>を舞台に、英国オペラ史に名を刻んだ4大“旧”スターが、ホーム存続をかけ、オペラコンサートで伝説のカルテット(四重奏)を復活させようと奮闘する笑いあり涙ありの感動作。

これまで何度も監督をしたいと思ってはいたものの、資金繰りがうまくいかなかったり、一歩進む勇気が持てずにいたりで機会を逃していたというダスティンは、本作の監督を務めることにした理由について、「脚本も気に入ったし、妻に『この作品を監督しなかったら別れるわ』って言われたから、僕は『この映画をやってヒットしなかったら僕が君と別れるぞ』って言い返したんだ」と発言し、会場を沸かせた。

また、劇中で老齢のミュージシャン、オペラシンガーを起用したことについて問われると、「トランペット奏者のロニー・ヒューズなんかは昔と同じように吹くことができるのに、ここ20年、30年仕事のオファーがないんだ。他の人たちもそう。この映画がどうなろうと、彼らの若返った姿を見られただけで、十分価値はあったと思っているよ」とコメント。“年だから”という理由で中々仕事のオファーが来ないという現状に、同年代の仲間として感慨深いものがあったようだ。

また、この日のイベントにはダスティンの大ファンを公言している女優の樹木希林が“カメラ持参”で登場。樹木さんは「(ダスティンから)匂いのある数珠のようなものを頂いたんです。私は年を取ったので、あまり物をもらいたくないと思っていたのですが、申し訳ないのでもらいました」と渋々プレゼントを受け取ったことを告白。早速、樹木節を炸裂した。

その後、突如としてダスティンから「そろそろ、マスコミの皆さんに本当のことを言うべきですよね。40年前、一緒によくデートしましたよね」とふられると、樹木さんは「私、40年間別居している夫がいるんです。非常に困りました。夫は未だに私に愛情を持ち続けているので…」と答え、大ファンのダスティンからのアプローチをやんわりお断りする一幕も。

チャーミングかつユーモアに富んだ樹木さんを気に入ったのか、樹木さんの頬に何回もキスをしたり、抱き寄せたりと非常に積極的(?)だったダスティン。久しぶりの来日が嬉しくて仕方がないという様子が垣間見えるイベントとなった。

人生のクライマックスをユーモアたっぷりに描いた「カルテット!人生のオペラハウス」は、2013年4月19日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。
 
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